アニメ137話のいじり

「一言言うてくれはったら、ボクが処理しますのに。」

・・暇を持て余しているのだろう、ギンにしては殊勝な申し出だ。・・だが。

「・・そんなことをしたら、つまらないだろう?」
「はあ。」

・・・そう、お前が出て言ったら、折角少しは楽しめそうなこの状況が直ぐに終わってしまうからね。
ギンも直ぐに何か面白そうな匂いを嗅ぎつけたのだろう。ニヤリと笑って私の席の隣に立つ。

「・・ほな。見せてもらいましょか。
藍染隊長のお遊びを。」
「・・何の事かな?」
「イヤやなあ。監視装置・・全部の破面につけてはるんやろ?誰もわからんように。
あいつ等の末路をコッソリ一人で楽しむやなんて、いけずやあらしまへんか。ボクも交ぜてくださいよ。」
「・・全くお前は・・。」

察しが良くて困る時があるな・・。しかし・・だからこそ、私の副官なのだがね。

私は、空間に画面を出した。そこには3名の反逆者たちの様子が出ている。

気の毒な事に、浦原とは会えていないようだ。残念だね。浦原の現在の戦闘能力をもう少し試したかったのだが。
その代りに、空座町の守護についている死神諸君と交戦中だった。
今のところは、彼らが優勢に戦っているようだ。
崩玉を手に入れたと思いこみ、意気揚々としている頃だ。士気も上がるだろう。

彼らが私に反逆を企てていたことなど、最初の段階から知っていた。
彼らは死神を蔑視している。
元死神の私に膝を折るのが、虚の誇りにかけて許せないというわけだ。

虚の誇りか・・・。くだらない誇りだ。
そんな誇りがあるのなら、初めから破面化を拒めばいい。私の手を借りて破面化しておきながら、私に膝を折るのは許せないと言うのは、少し虫がよすぎるんじゃないのかな?

だが、そんな彼らにも使い道はある。
・・もっとも・・取るに足らぬ使い道ではあるがね・・。
だが、私の手駒として誕生した以上、利用価値の無いまま死んで行くよりは、少しでも利用価値があって死んで行く方が、幸せだとは思わないかい?

それが、今と言うわけだ。彼らが現世で尺魂界の注目を引いている間に、ウルキオラが井上織姫の能力の再探査を秘密裏に行う。
彼らにはその時間を稼いでもらえばそれでいい。

ほら・・向こうに押され始めて来たね・・。
もう長くは持つまい。だが、それで十分だ。ウルキオラの用は終わったのだから。

阿散井君の攻撃で終幕か・・。
また強くなったようだね、阿散井君。・・いいことだ。
だが、パトラス如きにそんなに時間をかけているようではまだまだと言ったところかな?

そこにギンが感想を言う。
「なるほどなァ・・。
死神を嫌ってたパトラスたちを、破面に殺させるんやのうて、わざと死神に殺させたわけですか。
確かに、その方があいつ等にとっては屈辱やろなァ・・。

・・そやけど・・・。」
含みを持たせる言い回しに、「何だい?ギン。」と続きを促す。

「藍染隊長も、ええ加減悪戯好きやなァ思いまして。」
「お前ほどではないと思うが?」
「何おっしゃいますのん?ボクのイタズラや藍染隊長に比べたら可愛いもんですわ。」

「・・・戯言だね。
ところで、もう少しでウルキオラが到着する。報告も聞いて行くかい?」
「あァ。そっちはエエですわ。どうせ確認しただけですやろ?これで失礼しますわ。」


・・ギンの気配が消える頃、ウルキオラの足音が響いてきた。



なんちゃって。

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