アニメ141話のいじり (織姫)

<明日自分が死ぬとしたら何をする?>

こういう質問て、友達としたことない?

私もあるの。たつきちゃんとかは、あんまりそういうの下らないからって、真剣には答えてはくれなかったけど、千鶴ちゃんとかみちるちゃんとかとはノリノリで話てたっけ!

私はねえ〜〜、私は美味しいものをいっぱい食べるって答えてたよ?
ケーキ屋さんとか、アイスクリーム屋さんで、「全部ください!」って言う事って女の子にとってはやっぱり夢だもん!

・・でもね?

『お前に12時間の猶予を与える』って言われた時・・・私・・あんなにやりたいこといっぱいあったはずなのに・・頭の中がみんな真っ白になっちゃって・・・。

最初に思いついたのが、私が居なくなって、乱菊さんたちが困らないように、メモしておくことだったの。だって現世の生活のルールなんて乱菊さんたちは知らないし・・・。

メモしている時は、実はそんなに実感が無くて。
私が・・もう現世にはいられないなんて。

書き終わったら、ヘンに寂しくなってきちゃって・・。
不思議と急に、ああ・・私・・もう直ぐさよならするんだなあって思ったの。
ノートに最後に書いたのは

〜〜good bye halcyon days〜〜


・・・気がついたら、普段私が居る所をずっと辿っていたの。
普段行く道。普段つい足をとめちゃうお店の前とか。
・・学校、教室・・。
みんなみ〜んな毎日通るところ、毎日居るところ・・・すごく大好きで・・ずっと居たいところ。

・・・そんな所を・・ただ歩いてたの・・・・。

不思議だよね、そういう時に限って今まで気づかなかったトコをいっぱい発見しちゃうの。
大好きなケーキやさんの屋根が赤だったと思ってたのに、本当は、緑の細いストライプが入っている所とか・・・一番家に近いと思ってたポストよりもっと近いポストを見つけちゃったりとか。
いつも挨拶してくれるおばあちゃんが、今日は少し風邪気味だとか。・・大丈夫かなあ。

皆大好きな所。
でも一番好きなのはやっぱり学校かな。だって皆に会える所だから。
学校の思い出が全部いい思い出とは言わないけれど、でも私の大好きな人たちに会う機会をくれたのは、やっぱり学校なの。

教室・・・。誰も居ない教室が、こんなに懐かしく思えるなんて。

・・・ここは私の宝物の場所。
きっと何時までも忘れない場所。

いっぱいいっぱい笑って・・いっぱいいっぱいお喋りして・・いっぱいいっぱい大好きなものに会えた場所・・。

ここで過ごした日々は私にとっての本当に宝物。
何時もの日常が、こんなにも大事なものだったなんて、今気づくのって・・・遅すぎるよね・・。

・・・もう・・皆とは会えない。

大事な場所を・・大事な人たちを私の為に傷つけられない。
戻れないとしても・・せめてここを護れるように、一生懸命頑張ろう。

・・・不安になってちゃダメ。
私にしか出来ない事を探すの。

・・・ダメだな・・あたし・・まだちょっと震えてるや・・。

・・・やっぱり、黒崎くんの顔が見たい。
何時も元気をもらっているけど・・今だからこそ元気をもらうの。
ううん?元気じゃないよね、勇気をもらわなきゃ。

教室をゆっくり見渡して・・・。
一つ深呼吸をしよう。

ここでの日々は私にとって、穏やかな・・そして暖かな日々。


・・・さようなら。

私の・・・halcyon days。




なんちゃって。

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