アニメ144話のいじり (チャド)

『・・俺達を信じろ。

一人で背負うな。

そのための・・・仲間だ。』

・・中学の頃だ。俺と一護は背中合わせで戦ってきた。
他人に拳を上げない俺の為に、一護が拳をあげると言い、そして俺は一護の為に拳を使う約束をした。
俺と一護は互いの背中を信じて預けられる存在だった。

・・・そう・・・ついこの間までは・・・。

一護は強くなった。
朽木の危機の原因は自分にあると考えた一護は、朽木を助けるために信じられないほど強くなった。

・・そして気づけば・・・・

俺は一護に背中を預けるに足らない男となっていた・・・。
預けられていた筈の一護の背中が、俺の手の届かないほど遠くになってしまっていた。

一番堪えたのは・・・・一護がそれを気付いていることだった。

・・強くなりたかった。
一護と共に戦えないという事実は、俺にとっては脅威を通り越して、恐怖だったと言っていい。
気づけば、浦原さんに土下座していた。俺を鍛えてくれ、と。


実際に俺の修行に付き合ってくれたのは阿散井だったが、強くなるためならなんでもよかった。俺は最初、阿散井の卍解に手も足も出なかった。阿散井は卍解を会得して間もない。
その阿散井に俺は足元にも及んでいなかった。

一護はその阿散井を倒した朽木隊長に勝っている。改めて一護との差を客観的に思い知る日々だった。

・・強くなりたかった。
いや・・強くならなければ俺はいけなかった。
一護は自分が突出して強くなっていることを知っている。
だからこそ、一人だけで戦おうとするだろう。俺達を巻き込み、傷つけないようにするために。それが一護だ。

・・だが・・それは違う。

どんなに強くても、仲間の力は必要だ。
仲間を信じて戦う事で、俺達はより強くなれる。
それを俺に教えてくれたのは・・・お前だろう?一護。


虚圏に行く事を了承はしたものの、一護は心のどこかで俺達の実力に不安があるだろう。
最初の戦いは俺が出る。それは心に決めていた。
恐らく石田もそうだろう。相手が二人でよかった。誰が最初に戦うか、石田ともめなくて済む。


お前は黙って見ていてくれ、一護。
この戦いは、俺たちがお前の仲間としてこの先戦っていけるかどうかの証にしてみせる。


お前が多くの事を背負う事が出来るのは知っている。
だが、少しでいいんだ。お前の仲間にその背中にある物を、分けて欲しいんだ。
俺達は、そうやって背中に乗った物を分け合って、強くなっていける。


『・・俺達を信じろ。

一人で背負うな。

そのための・・・仲間だ。』


・・そうだろう?・・一護・・!!!





なんちゃって。

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