十刃のお茶会(破面)
「・・・私の話は以上だ。
私は先に失礼するが、君たちはゆっくりしていくといい。
・・何も焦る必要など、ないのだからね。」
そう言って、金魚のフン2匹(グリムジョー表現)を連れた藍染様は、席をお立ちになりました。
独断で飛び出そうとして、藍染様に霊圧でお仕置きされたグリムジョーは、漸く息が整ってきておりました。
そんなグリムジョーを、他の破面たちは「バーカ、バーカ」と攻め立てます。
別に言葉に出しているわけでも、冷たい眼差しをよこすわけでもありません。
霊圧で語るのです。
「バーカ、バーカ。お前ホントに懲りねえな。」
「でも、お仕置きされた顔は、ちょっとソソられたけどね。」
「けっ!折角腕が付いたと思ったら、馬鹿にも程があるぜ!」
「がははは!!全く聞き分けのない小僧じゃのう!」
「・・・・。」
「・・・眠みー・・・」
「ゴポッ・・・ズルル・・」←霊圧?
流石にグリ君、格好が悪いのか、テーブルのカップに手を伸ばしました。
でも一口飲んで、顔をしかめた後直ぐにまたテーブルにおいてしまいました。
実はグリ君は紅茶はミルクティーで飲む人です。
でもテーブルにはミルクも砂糖もありません。
藍染様が用意していないのに、後から持ってこさせるというには、なんだか気が引けます。
だって、どうせやるなら藍染様の目の前でやらないと、意味ないもんね!
グリ君は藍染様が大好きです。
でも、今のところ御ひいきNO.1は憎っくきクソ生意気で優等生なウルキオラ。
本当ならば伸して、上にあがりたいのですが、残念ながらちょっとそれは・・キビシイ・。
十刃の真ん中どこらで埋もれる位なら、不良で手のかかる悪い子でいる方が、藍染様にはアピールで来ると考えたグリ君は、必死で野良犬らしくツッパるのでした。
グリ君・・可愛いね。(笑)
でも、やっぱりミルク無しの紅茶は苦くて飲めません。
『ミルク・・・ねえかな・・。
ミルク・・・ミルク・・・牛乳・・・乳・・・乳・!!!?』
・・そう。テーブルにはなくても、立派な乳を持っている破面はいます。
思わずその方向をみると、お洋服の下から立派な乳が覗いてます。
うわ〜〜!なんだかイッパイ入ってそうなオッパイですね〜〜。
『・・・あそこからペロッて出して、乳出せねえのかな・・。』
グリ君の視線に気づいた周りの破面たちも、視線の意味に気づいたのか、ハミ乳姐さんの方を凝視しています。
どうやら彼等もミルクティー派のようですね。
視線に気づいたハミ乳姐さん。
顔色一つ変えずにこう言いました。
「そんなに見てもミルクは出んぞ?」
落胆にひじを付いたヤミーがボソリ。
「なんだよ、使えねえな。張りぼてかよ、その乳。」
それにも、淡々とハミ乳姐さんは答えます。
「張りぼてではない。観賞用なだけだ。
そんなにミルクが欲しいなら、自分で『ミルク』を出して飲め。」
「・・・・。」「・・・・。」「・・・。」
これには一同黙るしかありませんでした。
目には目を。
歯には歯を。
そしてセクハラにはセクハラを。
ハミ乳姐さんの見事な心意気でございます。
一方、優等生のウルキオラは、無関心にただ座っておりました。
でも、お茶には手をつけていません。
別にお茶が嫌いな訳ではありませんよ?
待っているのです。
・・・お茶が冷めるのを。←猫舌ウルキオラ。
フーフーするなんて、品のないことは、優等生の名にかけて出来ませんから!(笑)
目をつぶり、寝ているように見えなくもないのですが、霊圧でお茶の温度を計測中です。
『現在70℃といったところか。・・・あと5℃だな・。』
ウルキオラがお茶を飲めるようになるにはもう少しかかりそうです。
なんちゃって。