びゃっくんのチクワをゲットせよ!!(女性死神協会

・・・ここは女性死神協会、事務局。
事務局と言っても、協会員の集会室を兼ねている場所だ。


ちなみに・・・朽木邸の地下にある・・。(爆笑)

兄さまの屋敷の地下に、勝手に部屋を作っておきながら、既得権益を主張する彼女らに怖いものはない。

兄さまと言う既得権益の言わば頂点に立つ者に、さらに己の既得権益を主張し得るものなど、いったい他に誰が居ようか。


さて、まんまとしらばっくれて、朽木邸の地下に部屋をこさえたのはいいものの、だからといって負債が一気に無くなるわけではなく、協会経営に危機が訪れていることには変わりはない。

新たな収入源を探さねばならないのである。

「・・思ったよりも・・よくなってないわねえ〜〜。」
「ななおちゃん、計算まちがえてるんじゃない?」

「・・・・・。

私が帳簿の数字を間違えるとでも・・?
この伊勢七緒が・・・計算を間違えるとでも・・・?」
「やだなあー、たとえばだよー!」
「そうそう。そんな気にしないしない〜。」

「いったい誰のせいで、財務状態が良くならないと思ってるんですか!!
未だ、解散の危機なのは、変わりないんですよ?!!」

「う〜〜ん、じゃまた女性死神協会でなんか出す?」
「女性死神のプロマイド写真とか出してみますか?」
「うわ〜〜、ランちゃんおっぱいバーンのやつ?」
「あたしイヤよ?それ出すなら自分で出して、売上全部自分につけたいし。」

・・松本乱菊・・。
最後の手段はやはり自分のために使うらしい(笑)。

「やっぱお金が稼げるのは、人気のある死神のグッズですかねえ。」
「どうせならびゃっくんに何かもらう?←勝手に盗るともいう。」
「朽木隊長のグッズか〜。

朽木隊長と言えば・・やっぱあの襟巻と髪飾りかしら・・・。」

「どちらも貴族の象徴ですからねえ。」
「よし!決めた!!」
「何をですか?!会長!!」
「びゃっくんにあの頭のちくわを貰おう!!」
「ええ?!!そんなに簡単にもらえるものでは・・!」
「だって、いっぱい頭につけてるし。ひとつくらいいいよね?←」

・・・・何がどういいのか、これが分るのは会長ただ一人である。

「でも、もしもらえたとしてもどうすんのよ。
オークションにでもかける気?」
「そんなことしない!!」
「では、どうするんです?博物館でも作って展示するつもりですか?」
「そんなめんどうくさいこともしない!!」
「じゃ、どうすんのよ。」


「バラしてオークションにかけるの!!
そしたら、おとすお金がさがってみんな参加しやすくなるでしょ?

そしたら、いっぱいお金がもらえるよ?」←最も凶悪なひとキタ。


・・・・草鹿やちる・・・。

・・・・女性死神協会会長。


・・・可愛い顔しておぬしもほんまにワルよのう〜〜〜〜。


かといって、びゃっくんが、「はい、どうぞ。」とくれるわけはない。
でもだからといって、力づくとなると可能性のあるのは、砕蜂と夜一くらいなものだが、卍解戦争に突入しそうなのでそれも、美しくはない。

「さすがに寝るときくらいは外すでありましょうから、隠密機動を使い奪取いたしましょうか?」
「いや、あやつのことじゃ。そうそう絶えず身につけているものを、寝るときとはいえ手の届かぬ所に置くとは思えぬ。
ヘタをすれば、隠密機動が全滅するぞ。」

「ならば、湯屋を使っている時などいかがでしょう。」
「それはよいかもしれんな・・。」
「あ、それでついでにびゃっくんの写真もとるの?」

うわ〜〜!ヘタすりゃチクワより高値がつきそうだが、流石にバレれば命はないぞ〜〜?間違いなく!!(笑)

「まあ、さすがに死人を出すわけにはいかんじゃろ。」
「そうよね〜〜。命張るまでのものでもないし〜〜。」


廃案になりかけた、その時だ。

「あたし、やってみる!」

会長の一声が飛んだ。

「白哉の風呂場を覗くのか?!!」
「ううん?だって。男の人の裸なんて、十一番隊でもう一生分見てるし。←(どんな生活を送ってるんだ、やちる。)

ちくわがもらえればいいんでしょ?」


かくして・・・多忙な執務を終え、屋敷に戻ったびゃっくんに、座敷わらしが現れる。

「・・出たな・・妖怪め。←あ、びゃっくんひどい(笑)」

「おかえり、びゃっくん。」
ここの座敷わらしは、神出鬼没だ。

「・・・ここで何をしている。」
「びゃっくんの帰りをまってたの。」
「待たれるいわれなど無い。帰れ。」
「いいじゃん、だってここ協会の庭みたいなもんだし。」
「我が屋敷は、お前たちの庭などではない。帰れ。」

無表情で無感動だが、一日の仕事を終えた身で、やちるの相手はさぞかし辛かろう。(笑)


「あ、びゃっくんにいい話があるの。」
「いらん、帰れ。」
「あのね?頭のチクワとこれ交換しようよ。」

やちるの手にあるのは生食用ちくわ。(本物)

「ホントは二本あったんだけど、びゃっくん遅いから一本食べちゃった。
おいしかったよ?はい。」


目の前に出された食用ちくわを見て、びゃっくんは珍しく本気で悩んだ。



・・・・斬るべきか・・・。
(最早、問答無用。この礼儀を知らぬ子供に、身をもって知らしめてやるべきだ)


それとも・・・斬らざるべきか・・・。
(この子供だましに真剣に対応するなど、朽木白哉の名が落ちる。
無視だ。ひたすら無視すべきだ。)

「どしたの?びゃっくん。」

…貴様が問題なのだ・・貴様が。(爆笑)


本気でやちるをどうかしてくれぬであろうか、と十一番隊に乗り込もうかと思いつつも、考えるのをやめたびゃっくんでした。


・・・びゃっくんは賢い。


十一番隊のだれもやちるを止められぬことを、容易に想像してしまったためである。



・・びゃっくんの受難はまだ続きそうである。






なんちゃって。

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