護廷十三隊副隊長の控え室

ここは、年に一度護廷十三隊副隊長が集められる控え室。
既に雛森、イヅル、恋次、射場、乱菊が集合。そこへ・・・
檜佐木  「うーっす。」
恋次   「あ、檜佐木さん、お疲れッス」
檜佐木  「毎度のこととはいえ、たりいな。」
そこへ・・・・

やちる  「あ、そりりん!ひさしぶり〜!腹筋今日も鍛えてるー?」(頭にソリが入っているからそりりんらしい)
恋次   「当然!・・つーかやめてくださいよ。そのあだ名。」
やちる  「だって、そりりんはそりりんでしょ。なんか、六番隊に行ってそりりん生意気になったー。」

・・・そう。恋次が十一番隊所属のとき、やちるは彼の上司だったのだ。
109センチのの上司と188センチの部下。うわぁ、実力社会〜。
やちる  「あ、ホントだ。すごいねー、そりりん。」
ぺたぺたと、平気でやちるは恋次の腹をさわっている。恋次も平気で触らせていることから11番隊のときからそうだったのだろう。
恋次   「・・・だから、そりりんはやめろっつーの、このチビ。」
・・。部下のやちるへの態度も十一番隊独自のもののようだ。
つるりん一角の指導のたまものかも知れない。

雛森   「あ、やちるちゃん。こんにちは。」
やちる  「あ、雛りん。こんにちは。じゃぁね。そりりん。」
雛森   「あ、待って。やちるちゃんにあげようと思ってお菓子を・・・・・
行っちゃった。・・・あたし・・やちるちゃんに嫌われてるのかな。」
イヅル  「そんなことないよ!雛森さんをきらうなんて!」
・・そう。別に嫌っているわけではない。かわいいキャラはかぶらない。
そのバラエティー番組のような大原則を彼女は守っているだけなのだ。
イヅル  「ところで、雛森さん。今度の休みひまかな。もし良かったら僕にちょっと付き合って欲しいんだけど・・・」
雛森   「いいよ。あ、阿散井くんも行こうよ!」
恋次   「いや、オレは・・・なぁ、イヅル。」
雛森   「そんなことないよ。人数多い方が楽しいもん。ね、吉良くん!」
イヅル  「う、うん。そうだね・・」(何でそこで駄目と言えない!言うんだイヅル!)
雛森桃五番隊副隊長。なぜか上司以外には恐ろしくガードが固い。
(・・いや、上司を男としてみていないだけかも・・・)


やちる  「あ、乱ちゃーん!」乱菊に飛びつくやちる。
乱菊   「あら、やちる。ひさしぶり。・・もう。アンタ相変わらずおっぱい好きね。」
やちる  「うん!乱ちゃんのおっぱい、やちるだーいすき!!」
乱菊の胸の谷間に顔を文字通りうずめてすりすりするやちるを羨ましそうに眺める集団が。
檜佐木  「・・いいよな。ガキは何やっても許されて。」
恋次   「あんなこと出来るの、やちるさんくらいっすよ。ね、射場さんって、射場さん!?どうしたんすか!!!」
射場   「な、何でもないけぇ・・・」

・・・そこに恋次と檜佐木が見たものは・・・鼻血を盛大に噴く射場の姿だった。
男一徹、射場鉄左衛門。生まれてこのかた数百年。彼の一貫したささやかな夢は彼女を作ることである。
・・特に特盛にはからきし弱い・・・。
そんな彼が乱菊と手をつないでデートが出来れば死んでもいいと思っていることなど、口が裂けても言えない硬派の射場だった・・・・。
いや、乱菊の性格から考えて、それくらい言えば快諾すると思われるのだが・・。
荒事にはめっぽう強いが、色事にはからっきし。どうやら一度でも十一番隊所属になった者たちには宿命のようだ。

やちるは次のターゲットを大前田に決めたらしい。
やちる  「あ、お菓子みーつけた!」
大前田  「やらねぇぞ。これはおれのだ。だれがやるか、めんどくせぇ。」
やちる  「あー。かわいい女の子には優しくしなきゃいけないんだー!!」
大前田  「前任副隊長のしてなりあがったようなガキ、かわいいなんて言わねぇんだよ。」
やちる  「むー。ぜったい食べるもんね!」
大前田  「やれるもんならやってみな。」

不穏な雰囲気の中、この女性陣はどこ吹く風。
七緒   「賑やかですね。」
ネム   「私には関係ありません。」と黙々何かの作業中。
七緒   「あ、それ死神の管理システムですね。」
ネム   「ええ。少し改良したくて。」
七緒   「あ、前から思ってたんですけど、個人の各能力のレベルをもう少し細かく打ち込みたかったんですけど。」
ネム   「それは興味があります。詳しく聞かせて下さい。」
七緒   「たとえば、鬼道の用途別に分けられるようにするとか・・・あ、勇音さん。そういや、勇音さんも治療プログラム変更したいとか言ってましたよね。
今お願いしてみては?」
勇音   「こんにちは、七緒さん、ネムさん。そうなんです。こちらも後でいいですからお願いいたしますね。」
ネム   「承知しました。」

いい年のいい女が3人。集まって何を話すかといえば仕事の話ばかりなり。
このままでは負け犬街道まっしぐらだ。
でも暴れん坊はこういうの結構好きだ。
いい女が仕事に頑張るのはかっこいいと私は思う。

大前田  「ほわ〜!!!」
やちる  「え〜〜い!!」
いつもめんどうくせぇ、めんどうくせぇが口癖の大前田だが、食べ物のことになると彼の精神年齢は、やちる並みになるらしい。
二人がじゃれあっているその時、
「だまらっしゃい!!!ここは子供の遊び場ではない!」

そう一喝して平静を取り戻させたのは、ひげを蓄えたダンディおじさま、一番隊副隊長である。

・・じつは素敵なこのおじさまにも密かな悩みがある・・・・
「いつになったら私の名前が明かされるのか・・・このままでは名無しのダンディでこの章が終わってしまう・・・」

おじさま、私も陰ながら応援しています

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