行列の出来る死神相談所5

ここは行列の出来る死神相談所。
今日も悩みを抱えた死神たちが、解決の糸口を求めて列を成す。

相談内容.6
十三番隊所属Kさんからの相談です。

「私は、先日兄様から、ウサギのチャッピーという、非常に入手困難な義義魂丸を頂いたのですが、私も指示してはおらぬというのに、毎夜どこかへ連絡をコッソリ取っていたり、一護なる者に、過剰に攻撃的な態度を取っていたりと、どう見ても不可解な行動を取って困っております。

もしかして、欠陥品なのかとも思うのですが、兄様に頂戴した物に、そのようなことを言うことはなかなか憚られます。

ただ、万が一欠陥があるというのなら、早めに交換しておかないと、危険なことにもなりかねませぬ。

そこで、兄様のお心を害することなく、メンテナンスを依頼するにはどのようにすればよいでしょうか。

助言いただけますよう、お願いいたします。」

ああ〜〜〜。ええ妹さんですな〜〜〜〜。
兄様に貰ったもんに、難があるや言えないやなんて、今時こんな妹おるんですな〜〜。
よっしゃ!!おいちゃんが今先生に聞いたるからな〜〜。
先生、よろしゅう頼みまっせ!!

さて、本日Kさんの悩みを解決するのはこの方たちです!!

では当死神相談所、最強死神軍団を紹介しましょう!!

死神に笑顔はいらぬ。おまけに貧乏人の気持ちはイマイチ分からない、朽木白哉。

チビッ子ながらも護廷十三隊最後の良心、数百年に一度といわれる天童、日番谷冬獅郎。

戦いこそ我が人生。喧嘩は楽しく殺し合い。更木剣八。

酒こそが我が人生。粋に行きたいミドルエイジ、京楽春水。


さて、史上最強軍団の見解はいかに?!

朽木隊長の見解。
「・・・欠陥品なぞありえぬ。恐らくKの気の迷いであろう。」


日番谷隊長の見解。
「持ち主に黙って、どこかに報告する義魂丸なんて、聞いたことねえぜ?
松本もチャッピー使ってるけど、そんな話聞いたことねえし。
ホントに、欠陥あるんじゃねえか?
一応商品として売られる以上は、欠陥品があってもおかしくねえし。
メーカーの責任であって、兄貴の責任じゃねえんだから、メンテに出しゃいいんだよ。」

更木隊長の見解。
「そういやこの前、涅の奴が言ってたが、朽木の奴がどえらい特注品を依頼したらしいぜ?
フルオプションとか言ってたな。
それじゃねえのか?だとしたら、それもおかしくねえな。」

京楽隊長の見解。
「いや〜〜。すごいねえ。朽木隊長、ルキアちゃんのために特注しちゃったの?
さすがだな〜〜。
ルキアちゃん。そりゃ、たぶん壊れてないよ。
そういう行動になるよう、設定されてるんだと思うよ?
涅君はプライドが高いからねえ。特注された品を欠陥こさえたまま、渡すようなタイプじゃあない。
間違いなく、完成品のはずだからね。」


「だけどよ。基本的には持ち主に従うのが義魂丸だろうが。
そんな設定できんのか?一体何処に連絡取ってるっていうんだ?」
「そりゃ〜〜、決まってるでしょ。義魂丸の依頼人さ。日番谷君。」

「何でそんな設定しなきゃなんねえんだよ。朽木。」
「兄が知る必要はない。」

「義魂丸を使う時は、現世にいるときだろうからね〜〜。
兄としては目が届かなくなるから、心配なんじゃないのかな〜〜〜。」

「ああ。そう言えば、前にもそんなことがあったっけか?席官につけないよう、推薦するなとか言ってな。

実力があるのに、外させるなんざ、俺に言わせりゃ愚の骨頂だぜ。
なんで戦う機会を外させるんだ?
死神になった意味がねえだろうが。」

「そんなこともあったな。俺も隊長就任時に朽木から聞いた。

それにしても・・・。」

「まったくよう・・・。」

「いやあ、朽木隊長は・・・」


そして、普段意見の合わない日番谷、更木、京楽の3人の意見が会う瞬間が番組史上初め訪れます。

それは・・・朽木隊長がシスコンだ。という評価だった。

全く個性の違うこの3人の意見を見事に統一させた兄様・・・。

やっぱり偉大です(笑)。

「ルキア・・心配は要らぬ。お前の持つ義魂丸は・・この世で唯一つの物だ。」


しかも、兄様。
勝手にいじったことについての罪悪感は全くありません(笑)。

頑張れ、ルキア。

・・・そして攻撃を受け続けるであろう、一護!!

なんちゃって。

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