アニメ156話のいじり (チルッチ)

ねえ、「帰刃(レスレクシオン) 」て言葉知ってる?
そう、あたしたち破面の刀剣解放の呼び名。


帰刃させることで、破面としての肉体に虚本来の攻撃能力を回帰させ・・ってまあ簡単に言うと、本気で戦う時の姿ってワケ。

帰刃した姿は、それぞれ違う。性格っていうか、性質ってのがモロ出ちゃうの。

あたしのは鳥。でも唯の鳥なんかじゃないわよ?
巨大な腕と、巨大な刃の羽の翼。

正直、あたしの普段の体からすると、刀剣解放時の体は物凄く大きい部類に入るの。
でもあたしは気に入っててさァ。

・・・だって・・・


・・・女が戦うのよ?ハデに行かなきゃ。

ダサくて地味なんて、男だけでいいのよ。ただ力押しだけが取り柄なんてバカみたいじゃない?
せっかく女に生まれたのよ?綺麗でなくちゃ。可愛くてちょっとエッチで小悪魔的に。
でも、一番忘れちゃいけないのは・・・


・・・強くなきゃ。

あたしは破面、十刃よ?今は十刃を落ちたとはいっても、まだあいつらなんかに負けたつもりはないわ。
十刃は破面たちの統領。
勝ってこそ存在意義があるってワケ。

女はね。「ここぞ」という時は、念入りにおめかしするの。
念入りに、念入りにね。
爪のネイルを時間をかけてゆっくり、芸術品みたいに仕上げるの。手だけじゃだめよ?ちゃんと足の指もストーリーを持ってね。
それからフェイス。
ベース、マスカラ、アイシャドー、そしてチークからルージュに至るまで。

自分を何度も何度も磨き上げる。
鏡の中で自分が変わっていくの。

・・戦いの顔に。

メイクはあたしにとって戦いの儀式。

少しずつ進んでいく過程は、あたしにとって戦う心の準備でもあるの。


・・・最後のルージュが終わるころには・・。


あたしは、誰にも負けない戦士になる。

ちがうわ。誰にも負けられないの。
十刃には負けなんてどこにも許されないんだから。


・・あら・・マスカラ、右の付きがイマイチね。

直し終わったころには、あたしの守るエリアに鼠が一匹やってくる。
フン。丁度良いわ。退屈してた時だったしね。

相手してやるわ。
そしてギタギタに伸してやる。


女の化粧は戦いの準備。


だって、いつでもキレイで居たいでしょ?



・・・・それが例え死ぬ時であってもね。





なんちゃって。

 

 

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