アニメ157話のいじり (石田竜弦)

基本的に竜弦パパは馬鹿が嫌いだ。←爆笑

願うことなら、対話する相手には同じくらいの知的レベルを希望したいところだが、パパみたいに優秀でツンデレ(←期待してるのか?)はそういない。

普通に会話する相手なら、斬って捨てるところなのだが、職業上そうも言えない時がある。

・・患者との会話だ。

患者との会話、特に手術方針においてなど、ある程度はどうしても理解させ且つ、納得させなければならない場合がある。
この場合が、問題なのだ。

「・・ご覧のように、心筋梗塞の可能性が高いと思われます。。
心筋梗塞は、虚血性心疾患のうちの一つであり、心臓が栄養としている冠動脈の血流量が下がり、心筋が虚血状態になり壊死してしまった状態を指します。

今回の場合は「急性心筋梗塞 (AMI) 」でしょう。」

「・・・・は?」←患者の家族(笑)

「・・・・・・。
つまり、ここの血管の流れが止まってしまってるため、此処の部分に血液がいかなくて細胞が死んで行ってる状態です。
解りますか?」

「ああ!ハイ!解ります分かります!!」

「今現在考えられる治療法としては、PCIを行う場合と、PTCRがあります。」
「ぴ・・PTA・・ですか?!」

「・・・・カテーテル的治療と血栓溶解療法です。
カテーテル治療とは、この部分にステントと言われる器具を挿入し、血管を広げる治療です。
血栓溶解療法は、薬で血栓を溶かすというものです。

ですが、今回の場合血栓のが少し大きいですので、この際ステントを入れた方がこのあとの事も考えていいと思われます。」

「ああ!カテーテルを入れるんですよね!はいはい!」
「いえ・・カテーテルは確かに用いるんですが、入れるのはステントでして・・。」
「え?!カテーテルとステントって違うんですか?!」

「・・・・。」


・・・・石田竜弦。
空座総合病院の院長だ。

彼は基本的に高度な知性を自分はもとより、相手にも求めるタイプである。

しかし、医者としての彼は少し違うらしい。

「医者の説明を聞いた患者が、その内容を理解出来ていないのならば、その説明はしなかったに等しい。」

彼は医者としてもプロだ。誇り高きプロである。

患者にはさまざまな知的レベルが居る。
そのどのレベルにおいても、理解させうる事。

・・・それがなかなかに難しい。

「サルでもわかる医学の本」

ネットで見つけて思わず注文をした本である。
無論、竜弦が欲するレベルの本ではない。
しかし、サルでもわかるような説明とはどのようなものなのか。
そこに興味を惹かれた。

そして、発注した本がやってきた。
2,3ページパラパラとめくる。
無論それだけで竜弦はちゃんと読んでいる。←速読?


・・そして思わず、右のこめかみを押さえる姿が人知れず見受けられた次第である。

意外にも、その本はそのまま診察室の机の上に置かれることとなる。

どうやら、時々出番があるようだ。






なんちゃって。


 

 

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