アニメ159話のいじり (テスラ)

・・もうずいぶん昔の事だ。

「ノイトラ、折り入って頼みがある。」
「テスラかよ、何だ?今更。」
「僕を・・君の従属官にしてくれないだろうか。」
「ああ?!本気か、てめえ。」

この時のノイトラ様は意外そうな、そして同時に面倒くさそうな顔をされていた。

「もちろん本気だ。」
「俺の従属官になってどうするつもりだ?」

「・・君の行く道を・・・見て居たいんだ。君が上に行くのを。」



・・・ノイトラ様と僕はほぼ同時期に藍染様より破面化を受けた。

同期ということもあり、何かと話すことが多かった。
ノイトラ様は僕の事を正直あまりよく思っていらっしゃらなかったようだ。
「なに上品ぶってやがる。」と不満を漏らされたことも多かったから。

でも、僕は強烈に惹かれた。
あのはじけ飛ぶような上昇志向に。
上を行くためには、手段を選ばない卑劣なまでのあの方は、僕には無い強さを確かに持っていた。


僕は上に行くために卑劣になり切ることは、出来ない。


最初、ノイトラ様は僕と同じくらいの能力だった。
それから、僕を引き離して上に上がるのを見るのは、一種の尊敬を含んでいたと僕は思う。

この人がどこまで上に上がるのか、見たい。
一番、そばで見て居たい。
この人の事だ。きっとひどい扱いをするだろう。
だが、それよりもこの人の先を見て居たい。


「・・君の行く道を・・・見て居たいんだ。君が上に行くのを。」


僕のその言葉のどこかが、ノイトラ様の気にいったらしい。
フンと鼻を鳴らして、「いいぜ?せいぜいこき使ってやる。覚悟しとけ。」

「ありがとう、ノイトラ。」
すると早速、ノイトラ様からの注文がきた。

「おい。てめえは俺の従属官なんだろうが。
何処の世界に、従属官が十刃を呼び捨てしてる奴がいるよ。」

「ああ・・すまない。いや・・申し訳ありません。
ノイトラ様。これで宜しいですか?」

「わかりゃいいんだよ、わかりゃ。」


それから、僕はノイトラ様の従属官として、新たな出発をすることとなった。
後悔は無い。

多分、これからも。



なんちゃって。

 

 

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