アニメ164話のいじり (グリムジョー)

「・・ちっ、何が自宮待機だ。
藍染の気に入りの分際で、てめえが真っ先に破ってんじゃねえか。」

盛大な舌打ちと供に不平が口を突いて出やがった。

俺のペスキスは一護の霊圧を捉えていた。
一護はこれで二度目の虚化だ。

最初は、ドルドーニ相手だった。
ドルドーニの時には随分虚化すんのを渋ってみてたみてえだが、今回はいきなりだ。
出し惜しみしてる暇なんて無えってか。

まあ仕方ねえだろうがな。

今度の相手はウルキオラなんだからよ。

ウルキオラが一護に興味をもってやがるのは知ってたさ。
態々最初から殺すところを見逃してやってる段階で、俺は奴が一護に興味を持った事が解ったさ。
あの野郎は、気に入った奴はなかなか殺さねえ。
これ以上は伸びねえか、待てねえという状態になって初めて殺す。
恐らくあの野郎は、自分でそれを気づいてねえ。

・・・悪りィがウルキオラ。
一護はこの俺の獲物だ。

一護がこの俺にこの傷をつけた時に、誰が何と言おうと俺の獲物と決まったんだぜ?
あァ?一護を見つけた後先だ?そんなもん関係ねえ。
俺が、一護を獲物だと思った段階で、誰の獲物でもねえ、俺の獲物だと決まってんだよ。
そう俺が決めたんだからな。

ウルキオラが自宮待機の命に背いて一護を始末しに行くとは、全く予想しなかった訳じゃねえが、意外だった。
あのウルキオラだ。
他の奴に盗られねえように、始末しに行ってんだからな。
それだけ気に入ってるってことかよ。

・・いい度胸じゃねえか。
一護が俺の獲物だってのを解ってやってんだろうな、ウルキオラ。

一護とウルキオラの霊圧の衝突を感じた段階で、俺は動いた。
てめえが、俺の獲物を横取りしようってんなら・・・
俺はお前の獲物を横取りしてやる。

お前の獲物は、藍染から預けられてる女だ。
あの藍染から、お守りをするように言われてんじゃねえのか?
サボって、俺の獲物を横取りしやがりやがって。

どういう報いを受けるのか、キッチリ解らせてやる。

女の部屋に行ってみりゃ、先客がいやがるし。
藍染の世話係の女どもだ。ウルキオラに隠れてリンチたあ、呆れかえるぜ。
これだから”女”ってやつは下らねえ。

現世の女を連れだすのに騒ぎやがったから、猿轡をかませて鎖で繋いでやった。
歩かせると他の奴に目につきやすい。
だから、布で覆って俺が運ぶ。

人目につかねえ道を行ったつもりだが、それでも2、3の破面どもとは顔を合わせた。
妙なもんを俺が抱えてるから、物珍しそうな顔をする。
だが俺が一睨みしてやりゃあ、直ぐに目をそらす。
そうだ、お前は何も見なかった。そうやってりゃいいんだよ。


一護がウルキオラの野郎に勝つとは俺は思ってねえ。
やられて、くたばりそうになってる筈だ。
行ってみりゃ、思ったとおり目エ剥いてくたばりかけてやがった。

ひっくり返してみりゃ、ウルキオラと同じ場所に一護は穴を開けられてる。
ちっ、お気に入りのマーキングなんざされやがって。

「治せ。」
この為に女を連れてきた。
一護と決着をつけるためにな。
そのためには、誰かとの戦いで傷なんざつけてる一護と戦うつもりは無え。
戦いの手垢のついてねえ一護をぶちのめしてこそ、意味がある。

ウルキオラ。
てめえは、一護に勝ったつもりでいるだろうが、ドルドーニとの戦いの手垢ついたまんまの一護に勝ったんだろうが?
そんなんじゃ意味はねえ。

俺は完全な状態の一護と戦い、ぶちのめす。


一護を倒すのはウルキオラ、お前じゃねえ。


俺だ。


グリムジョー・ジャガージャックだ。




なんちゃって。

 

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