アニメ18?から188話のいじり(天貝繍助)
・・・俺の親父は山本元柳斎に殺された。
殺された理由は俺にはとても納得できないものだった。
正当な理由なき処刑。
そして親父は俺の目の前で息絶えた。
無念の表情を浮かべて。
・・・それから俺は炎の中に居る。
その炎は復讐という名をしていた。
復讐すべき山本は、まだ若く未熟だった俺からはあまりにも遠い存在だった。
何千年も護廷十三隊総隊長として、護廷隊に君臨していた。
いい加減体も老いているはずだ。
だが、その実力は老いぼれることを知らんらしい。
奴の斬魄刀は最強最古の炎熱系斬魄刀『流刃若火』。
・・まさに化け物というわけか。
あまりに強くあまりにかけ離れた復讐相手は・・
・・その存在だけで俺を更なる虚無に陥れた。
奴を倒すにはどうすればいいか。
俺が卍解を会得したとしても、奴に勝つ確率は低い。
それでは、復讐の意味が無い。
山本の死をこの目で見届けなければ意味が無いからだ。
出来れば奴の首を親父の墓に供えたかった。
・・どうすればいい?
そして俺は、霞大路家を利用する事に行きついた。
霞大路家を断絶させるとともに、霞大路家の獏爻刀の刀剣技術を利用するのだ。
卍解と獏爻刀。
これを持って奴を必ず倒してやる。
使えるものは何でも使う。
それで、奴を倒せるならどんなことでも俺はする。
目的を果たすまではもう少しだった。
ほぼ計画通りだと言っていい。
予想外の事は、死神代行の男だけだ。
純粋でまっすぐで、意志の強い目をした黒崎一護。
尸魂界にいいように使われていながら、それでも尸魂界に恨みは持っていないらしい。
復讐なんてものは、この男の辞書には無いのかもしれんな。
バカな男だ。
バカすぎて、眩しく見えるほどに。
多分俺はこの男とは戦いたくなかったのかもしれん。
剣を交えれば交えるほど、俺の剣が醜く愚かであると言われているようだった。
・・・違う。
俺にはこの道しか遺されていなかった。
信じて俺はここまで来たのだ。
証明するのはどうやら黒崎、お前を倒さねばならんらしい。
復讐の炎で全てを焼き尽くしてくれる。
なんちゃって。