硬さに覚えアリ(ノイトラ・ジルガ)・・・ノイトラ・ジルガ。

自称最強の十刃である。
だけど、実際のNo.は5。つまりは彼の上には4体の十刃が居るということになる。
けど、あくまで彼は最強の男とは自分の事であると断言する。
大会において表彰台に乗れなかった者が、本当の金メダルは自分だと<自分>で言っているようなものだ。ちなみに賛同者は、彼の従属官だけ。

・・ちと寂しい。(笑)

これだけで気の毒な眼で見てしまう者も居るだろうが、一応彼にもそれなりの理由があるらしい。

彼は十刃中、最硬の肉体を誇っているらしい。
恐らくこれは本当だろう。
流石のノイトラも、最強の理由を粉飾するとは思えない。

では、何故最硬であることが、最強であると彼は確信たりえるのか。

彼が主張する根拠はこうだ。
十刃とは、破面の中から殺戮能力の高い順に選出される。
しかしながら、この結果が<強さ>と合致するわけではない。
つまりは、強さとは殺傷能力だけでは測れない。
これが彼の主張である。

硬さ=防御力。
まあ端的に言えばそうなる。


彼に言わせると、例え彼よりも高い殺傷能力があろうとも、それを上回る防御力をもってすれば、高い殺傷能力だろうが、「そんなの関係ねえ。」となるらしい。

要するに向こうがアーミーナイフもってようが、こっちは防弾の盾仕様だもん!怖くないも〜〜ん!と言うわけだ。
危険なアーミーナイフを盾で防ぎつつ、こっちのちょっと小ぶりのナイフで攻撃して行けば、やがてはアーミーナイフにも勝つ。

これが彼の持論だ。

だから彼より上の数字を他の十刃が持ってようと、彼は最強と言い張るのである。

一応筋は通っているように見える。

だが、非常に残念な事に、彼の自慢の硬さとは万能ではないということだ。
無敵の盾など存在しない。
例えあったとしても、どこかに欠陥なり弱点があって、そこから綻び崩れていくものだ。


それをノイトラが自覚しているのか、もしくは無視しているのか、それとも自分だけは違うと思っているのかは、彼自身しかわからない。



ただ彼が自信を持って言えることは・・・。


「硬さに覚えアリ」


これだけは確かだと考えられる。
 

 

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