「天貝繍助編」消された配属←ウソ(イヅル、修兵、雛森)

・・・その部屋は沈黙に閉ざされていた。
4月からのアニメオリジナルについて、説明を受け、衝撃を受けた吉良、檜佐木、雛森の3名がそのまま動けずにいたのである。

「吉良・・まあ・・今回は災難と言うか・・でもラッキーと言うか・・。
どう言ったらいいのか、俺もよく解らねえんだけどよ。」
「・・・何故、三番隊なんだ・・。
何故、三番隊だけ新隊長が・・。」

うなだれるイヅル。
雛森は心配そうにそれを見ている。


・・・イヅルは知らない。・・いや、修兵も等しく知らぬ事がある。

・・・この決定に際し・・・

・・・雛森が恐るべき能力を使っていたことを・・・・



・・・ここに消去された現実を再現しよう。


「4月からのBLEACHのアニメなのだが、オリジナルに入ることとなる。
そこで、今回のオリジナルは場所を尸魂界に移すことにした。」

「・・やはり・・。」
呟いたのは吉良イヅル。
予想されていただけに、副隊長たち3名も驚きはしない。

「そこで、今回目玉設定を取り入れることとなった。」
「目玉設定?何ンすか?それ。」

「新隊長を一人配属することとする。無論オリジナルの新キャラだ。
ちなみに、三席にもオリジナルキャラを投入する。」

「オリジナルのキャラがいきなり新隊長・・・!?」
「・・・スゲエ・・。」
「・・・え・・・?」

「その2名はこの二人だ。」
張り出される、巨大ポスターここでドン!(笑)

「どこに配属になるんスか?」
「五番隊だ。雛森副隊長はまだ病に伏せることも多いし、新隊長と新三席を加えることで業務上の効率を・・・」
「・・止めてください・・。」
「だが雛森副隊長。」
「・・止めて。」
「いいかね?これは決まったことなんだよ。その方が君にとっても・・」

「止めろって言うのが聞こえないの・!!?
あたしは隊長には藍染隊長しか認めない!!
絶対に認めない!!
あたしには藍染隊長しかいないの!!藍染隊長以外の人の下でなんかやりたくない!!


オリキャラですって・・・?
・・・お前か・・・
お前かぁぁぁ〜〜〜っ!!!」
「雛森君!!よすんだ・・!」
「弾け『飛梅』!!!」

雛森、ポスターを軽く破壊。
「あ!雛森お前何やってんだ!!」

「先輩は黙ってて!!
こんな・・・こんな、ヒゲもロクに剃ってないような下まつ毛のいかにもムサそうなオヤジキャラが・・・あの知的で優しくて爽やかな藍染隊長の後釜なんて・・・・絶対に・・・絶対に許さない・・・!!!

あたしは・・・

拒絶する・・!!!」


・・可愛い女の子は魔法が使えるらしい。

それは涙で、物事を無かった事にする能力である。

・・今・・まさに、その魔法が発揮されることとなった・・・。←怨念も加わってパワーも倍!

雛森の能力を説明しよう。
彼女の能力は、すでに決まっていたオリジナルの設定を拒絶し否定することで、その決定事項を<無かった事に>する、アニメ界において神の領域を侵す能力である。


・・・そして・・・・歪められた現実が存在する・・・・



「新隊長を一人配属することとする。無論オリジナルの新キャラだ。
ちなみに、三席にもオリジナルキャラを投入する。」

「オリジナルのキャラがいきなり新隊長・・・!?」
「・・・スゲエ・・。」
「・・・え・・・?」

「その2名はこの二人だ。」
張り出される、巨大ポスターここでドン!(笑)

「どこに配属になるんスか?」
「三番隊だ。」
「うちですか?!」
「・・吉良君・・。」


「まあ、心配することは無い。
市丸とは違って、人好きする気取らない男だ。まあ、三席の方は少々癖はあるが、君なら上手くやるだろう。
では、今日は以上だ。また新しく決まり次第、順次連絡する。では。」


「・・・・・・。」
「・・大丈夫?吉良君。」←
「吉良、大丈夫か?」



イヅルが間違いなく出番が増えるのは確実だ。
出番がなく、寂しい思いをしていたころを考えれば、これは幸運と言うべきだろう。

・・しかし・・。


何故か素直に喜べないイヅルであった。






なんちゃって。
 

 

inserted by FC2 system