情けは俺の為ならず(ノイトラ・ジルガ)
・・・・・・どいつもこいつも
・・・・軽々しく情けをかけやがる
・・・・俺に勝った奴は・・・どいつもこいつもだ・!!
・・・気に喰わねえ女がいた。
そいつは、俺が気に喰わねえと思ってる事を知っていた。
だが、俺に何かにつけて構いやがった。
虚どものコロニーを俺が全滅させりゃ、説教を垂れ、
俺が突っ走って死にそうになってりゃ、当たり前みてえに助けやがり、
いい加減キレた俺が戦いを挑めば、ガキの相手みてえに適当にあしらいやがった。
いらねえんだよ、てめえの干渉なんざ。
俺は俺のやりたいようにやる。それで俺が死んだとしても文句はねえ。
俺に構うんじゃねえよ。
・・構う理由を俺が聞けば何ンつったと思う?
「あなたが私より弱いからよ。」
・・・てめえより弱いからだァ?
ふざけんじゃねえ・・!!
てめえより弱いから親切にしてやりました、ていうわけか?
てめえより弱いから命を助けてやりました、ていうわけか?
・・・てめえより弱いから
・・・てめえより俺が弱いからって、
俺に<情け>をかけたってか・・?!!
ふざけんじゃねえ。
そんなもんは<情け>でも何でもねえんだよ!
てめえは、<情け>にかこつけて、俺より優位であることを見せつけてるだけじゃねえか。
俺がてめえより下だってことを・・俺に思い知らせてるだけに他ならねえんだよ!!
てめえが俺に何かを言う度、何かをする度に、俺はてめえの下なんだと思い知らされる。
てめえに守られなきゃならねえ、ガキみてえにな。
・・ふざけんじゃねえ。
俺は十刃だ。
てめえのやり方は、俺のプライドに泥を塗り、踏みにじることでしかねえ。
くそっ・・くそっ・・くそっ・・・!!!
許さねえ!!
俺は絶対おまえを許さねえ!!!
強くなってやる・!!
誰よりも強く!!
誰にも情けをかけられねえ、最強の存在にだ。
だが、俺は情けなんてかけねえぜ?
一撃で叩き殺してやる。
俺に負けた傷を、中途半端な<情け>なんかで、踏みにじったりしやしねえ。
それ以上の屈辱を覚えねえように、殺してやるさ。
ネリエル、言っとくぜ。
てめえの<情け>ってやつは俺の為なんかにゃ何一つなってねえ。
・・てめえの優越感をたっぷり味わいたいだけの、クソみてえなシロモノだ。
なんちゃって。