大人の事情(柱守の人々)

怪しげな液体をかけられ、いきなり昏倒した弓親。

修兵は液体をかけた本人であるイヅルに批判交じりの視線を投げつけた。
『何しやがった、お前。』
如実に物語る視線に、イヅルは「”穿点”ですよ。問題無い。」と説明した。

”穿点”は最も強力な麻酔系の薬品だ。
強力ではあるが、毒ではない。

死神同士の殺し合いを嫌う修兵は、ひとまず安心と腕の中に倒れ込んだ弓親を一応丁寧に地面に横たえる。
その様子を無感動に眺めながら、戦闘モードのスイッチがすっかり入ったイヅルが冷徹な言葉を吐く。

「・・ところで。

僕たちって、残り3か所の柱の守護を任されてるんですよね・・。

・・こんな所で一カ所に集まってていいのかな・・。」←(笑)

そらダメやろ!(爆笑)
ナンボ、綺麗に一勝得たといっても、柱壊しに後から来る確率はものっそい高いんやから、柱の前で番をしなければならんわけである。
しかも、いた仕方無いとはいえ、同じ柱守である弓親をたった今昏倒させたばかりだ。
事実上、弓親が守る柱もフリー状態となったわけである。

普通であれば、「ヤベ・・!吉良!!急いで持ち場へ戻るぞ!!」とかと言って各自の柱へもどるよう、先輩である修兵が指示するはずなのだが、何故か修兵はそうは言わなかった。

「ああ、別に構いやしねえよ。」

いや、ものっそい構うやろ!!って、それが君たちの役目な訳やし!!(笑)

「どうしてです?」これまた無感動に聞くイヅル。

「俺たちの出番は一旦これで終了だ。後は他の連中に任せときゃいい。」
「だって、僕たちって柱守じゃないですか。。」
「俺達副隊長が、そう何回も続けて戦いになるわけねえだろうが。
一応主人公の、黒崎でさえ出待ちで何か月も待ってんだ。
どうせ、俺たちが戦うとすりゃ、1年2年後だ。
一カ所にかたまろうが、こいつ(弓親)みてえに寝てようが、それこそ問題ねえよ。」

流石は先輩。鋭い読みだ(笑)。

「・・そうなんだ。
じゃ、僕の戦闘の出番て暫くないってことですね。

・・なんだがっかりだな。
せっかく僕もやる気になってるのにさ・・。
どうせなら、もっとゆっくり時間をかけて首を刎ねるべきだったかな」

未だイヅル、ドSモードから復帰できないでいるらしい。(笑)

「バカか。ただでさえ、残虐シーンのカットが厳しくなってんだぞ。
そんなことしてみろ。
お前のシーン全部黒ベタになっちまうぜ?」

「”大人の事情”でやつですね。いやだなあ。大人の事情って。
じゃ、僕たちの柱もどっかの隊長が来て代わりに戦ってくれるわけってことですよね。

ずるいな・・。横取りってやつですよね、それって。」

「仕方ねえだろ。俺達以外にもまだ戦ってねえ隊長はいるんだ。
こういう時に戦わせとかねえと、この先戦う場ねえかも知れねえし。」

「それも大人の事情ですよね・・。
どちらにせよ、こっちはこれからヒマだってことですよね?

・・・何して時間つぶそうかな・・。

あ。じゃあこの人(弓親)の顔に落書きしちゃおうかな。
僕、十一番隊って嫌いなんですよね・・。莫迦とか書いたらちゃんと読んでくれるかな・・。」

「・・・吉良。
俺も一応十一番隊の奴らとは合わねえが、それは一応止めておけ。」



さまざまな大人の事情が錯綜する展開。(笑)


少年誌と言えども、描いているのは大人なのだ。

大人の事情は常に展開を左右する。(笑)


とりあえず、二人は元上司との感動と言うか、最悪の再開における効果的リアクションについて打ち合わせを行う事にしたようである。



・・ていうか、それも大人の事情(笑)。



なんちゃって。

 

 

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