美しき青年の主張(綾瀬川弓親)

・・・僕には熱く声を上げたいことがある。

『僕は・・・美しい・・。

いや、違うな、そうじゃない。

僕は誰よりも美しい。』

そうだとも。誰よりも美しい。これこそが僕なのだ。そこら辺に転がっているような美しさではなく、誰よりも美しいこと。

これこそが、僕を表す言葉だと君も思うだろう?
だが、そんな僕が不本意にも良く言われる言葉があってね。

「このカマ野郎。」←(笑)
実に醜い言葉だとは思わないかい?カマとは当然オカマのことだ。当然男を指す言葉だ。その後ろにまだ野郎などという言葉をつけて、オカマみたいな男という意味にしているというわけさ。・・醜い。実に醜い!!

この美しい僕にこんな醜い言葉を投げつけるとは、不愉快極まりないものだね。
言っとくが、僕はオカマなんかじゃいよ?ナルシルトという言葉なら受け入れてあげてもいい。
いいかい?オカマとナルシストとの最大の違いは・・・。
自分が持つ美にたいする自信があるかどうかの違いだよ。
自分にコンプレックスをもってるから、女性の美を至上の美などと崇めて、女性になろうとする。これが醜いオカマの姿だ。

だが、ナルシストは違っていてね。
もう、僕自身の美を十分に認識してるんだよ。だからこそ、お化粧や飾りは自分の持ってる美を高める意味で使われる。わざわざ性別を変えて見せる事なんて無いってわけさ。
だってそうだろう?
僕は既にこんなにも美しいのだからね。


僕は十一番隊に所属している。
一角とは旧知の仲で、更木隊長は僕たちが死神になるきっかけを作った人だ。
十一番隊は、お世辞にも外見的に美しいと言われる男たちが来るところじゃあない。
だから、僕は隊の中ではかなり目立った存在ってわけさ。
そう・・むさ苦しい男どもの中で、唯一光を放つ美しき青年・!
まさに「掃きだめの中の鶴」!!
ああ・・!なんて僕は貴重な存在なんだろう・・!

周りを見渡せば、むさ苦しいブサイクがいっぱいな更木隊ではあるけどね、あいにく僕は他の隊へ行くつもりはない。
ここには、ここにしかない美がちゃんとあるからね。

原始的な男たちの生き様さ。
力だけで勝負し、その修羅の道を進むことを心に決めた男たちの生き様がここにはあるんだ。
それは、男にしか出せない美の世界だ。
勿論、僕もその道を選んだ一人のつもりだよ?


・・ああ、戦いの匂いがするね。
僕たちの大好きな匂いさ。

破面たちとの本格戦闘に入るってワケさ。
過去に一角が戦ってるのを見てるからね。どれくらい強敵なのかは分かってるつもりさ。

僕も藤孔雀の本当の能力を解放させなきゃ、勝てない戦いになるだろう。
藤孔雀の本当の能力は鬼道系。霊圧を吸い取り、自分のものとする能力さ。

・・・醜い敵とは戦いたくないな。
ブサイクな奴の霊圧吸い取るなんて、冗談じゃないよ。僕の方にブサイクがうつりそうじゃないか。

ああ〜〜、最低でも檜佐木副隊長クラスのルックスは欲しいよね。
いい男の霊圧吸いつくす快感たら・・もう・・サイッコーさ!!

だから、僕が敵に言う事はただ一つ・・!!!


対戦者求む・・!!
ただし、美形のみ!!!
ココ、重要だからね!!かなり重要な所だからね!!?








なんちゃって。
 

 

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