アニメ200のいじり(涅マユリ)

君は私の肩書を知っているかネ?

涅マユリ。
護廷十三隊十二番隊隊長、科学技術局局長。

これが一般的に私が言われている肩書だ。
だが、私から言わせてもらえば、少々違っていてネ。

『涅マユリ。
本業、科学技術局局長。
副業、護廷十三隊十二番隊隊長。』
これが私のより正確な肩書だ。

私がこの座についたのは、浦原喜助とその副官だった躾のなってない子ザルが双方ともいなくなったからだヨ。
私はあの時、技術開発局初代副局長で三席だった。

正直私は、技術開発局の局長にはなっていいと思っていたのだが、隊長なんてのには興味が無くてネ。
誰が他の者がなればいいと、本気で思っていたし、そう山本総隊長には伝えたんだがネ。
ちょっと目論見が外れてしまったのだヨ。

「科学技術局は、十二番隊隊長が立ち上げ、隊長自ら指揮をとっておったからこそ、別枠の予算を配分することを認めたのじゃ。
じゃが、次期局長がただの三席が務めるとなれば話は別。
今後、科学技術局としての予算配分は儂が許さぬ。
十二番隊にふりわけた予算をどう使うかは、十二番隊にまかせてもよい。まあ、科学技術局に予算が回せる余力があるかどうかは知らぬがのう。」

・・そんなものは無いのだヨ。
浦原喜助により、十二番隊としての予算と別枠で技術開発局としての予算を取ってはいたものの、研究にはお金がかかってネ。その別枠の予算だけじゃァ全然足りないのだヨ。
だからその頃から、十二番隊の予算から多額の金が技術開発局に回されていた。
開発局としての予算を失うことは、開発局が存続出来ない。

私の望みは研究をすることだ。その環境を守るためならなんでもしようじゃないかネ。
だから、私は副業として十二番隊隊長となることにしたのだヨ。

言っておくが、隊長の肩書など、単に開発局に予算をとるための一つの手段でしかない。
尸魂界がどうなろうとも、私はどうでもいいのだよ。そんなことには興味がないからネ。
私の最優先事項はあくまで研究だ。そして忙しいんだよ。
尸魂界の平和とやらは他の頭の軽そうな正義バカどもにでもやらせておけばいい。
そうは思わないかネ?

だが、隊長という副業もたまには役に立つものでネ。
敵と戦うことで、めずらしい研究材料になりそうなサンプルを自分で持ち帰ることができる点だ。
敵の情報、サンプルを自分で納得するまで収集が可能だ。他のバカどもには任せられない重要なことだ。
他の者に頼んでも、どうせ満足なサンプルを持って帰りやしないのだからネ。
自分でやった方がはるかに効率的だヨ。

私が戦うときは、珍しいサンプルが得られる時だ。
その私が、虚圏に潜入するという話に乗らないわけがないだろう?
超がつくほどの希少価値のある破面のサンプルが好きなだけとれるんだヨ?これで行くなという方が無理な話だとは思わないかネ?

以前私と戦った下種の滅却師がいま闘ってる相手というのがまた面白くてネ。
自分を研究者と言ってるような破面なんだヨ。
滅却師に感染させた菌から、どういう相手なのかは解っている。
なかなか面白い能力の持ち主だネ。
だが、そんなことよりも・・・

私はその研究者とやらの収集しているだろうサンプルに興味があるのだヨ。
これだけ用心深い性格だ。さぞかし沢山ため込んでいるだろうネ。

それこそが私の今度の戦いの楽しみなのだヨ。

まァもちろんどういう戦い方をするのかは全部出してもらうつもりだがネ。
一回の戦闘でどれだけ多くの情報を採るのかも研究者としては大事な事だからネ。
だから私は敵の特に特殊攻撃は全て受けることにしている。

だって、特殊効果というのは受けてみないと分らないものだろう?
避けても何にもなりはしない。

・・無論、その上で勝つつもりでいるのだがネ。

面白い破面だったヨ。
自分をまあ頓狂にも、完璧だという破面でネ。
それをまたピイピイと連呼するものだから、目眩がしたものだ。

・・完璧などというものに何の価値もない。

科学者という生き物は、<より良くあれ、だが決して完璧であってはならない>という二律背反の間で永劫にも似た狂うほどの苦しみを、そしてそれすら快楽と感じることのできるものでなければならないのだヨ。

自らを完璧などと評して喜んでいるなど、それは科学者などではない。

永劫にも似た苦しみに快楽を。

さて、君は感じることが出来るかな?

君がこの新薬を投与されることになったのは、何かの縁があるかもしれないネ。

君は刀に心臓を貫かれるという永劫にも似た苦しみを、味わうことになるのだがネ。


・・さて、100年先まで御機嫌よう。破面。


感想は、後で君の脳に訊いておくとしようじゃないかネ。





なんちゃって。

 

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