アニメ212話のいじり(浦原喜助)

・・・アナタは「手玉に取られる」って言葉聞いたことありますか?

アタシはその手玉に取られるってのを素でやられちゃったことがあるんス。
いやあ〜〜、あの時は、やられちゃいましたねえ。
あんまり鮮やかすぎて、アタシも拍手しそうっス。

それにですね。手玉はアタシだけじゃないってのがまたミソでしてね。
“彼”は見事に僅かな仲間以外全ての者たちを手玉にとってたんス。

隊長だけでも三,五,七,九,十二。おまけに二番隊の夜一さんもとばっちり食っちゃいましたしねえ。。
大鬼道長のテッサイさんもだ。
副隊長と副鬼道長も入れれば10名もの人が尸魂界に居れなくなっちゃいました。
さらに驚くのは、彼は四十六室までも押さえちゃったんス。
最高決定機関である四十六室を押さえられちゃあアタシが何をやろうと、意味なんてない。
ま、尸魂界ってのはそういう所ですからねえ。

これだけのことを副隊長がするなんて、そりゃあ誰も信じませんよ。
アタシだって、人からそんな話聞けば「そんな馬鹿な〜〜。」って思いますもん。

魂魄消失事件の話を聞いた時に、思ったんス。
もしかして、この事件・・ゆくゆくは隊長までコトが及ぶんじゃないかって。

魂魄の実験だって事は直ぐに感じてましたしね。

誰がこんな事をしてるのかってのは思ってましたけど・・まさか、藍染副隊長だとは・・。

彼は天才ス。
魂魄の実験から見事に虚化まで実現させちゃいましたしね。
その技術も驚くべきでしたけど、恐ろしいのは緻密な裏工作だ。
どう転んでも自分に類が及ばないようにしてるんス。

予想外の展開があっても、想定した結末に辿り着けるように、いくらでも網を張ってる。

そしてその網に誰も気づかないうちに囚われて、知らず知らずのうちに彼の手玉となっている。

アタシもね?尸魂界に残ってる人たちに、あの人がどれだけ危険かってのを知らせる方法は無いのかなって思ったんスけど・・。
一番思慮深いって言われてる京楽隊長が、彼の潔白を証言しちゃってますからねえ。
おまけに四十六室は完全に押さえられてるとくれば、現世へ逃亡してるアタシたちに勝ち目はないってもんス。

・・だけど・・このままで藍染が満足するとは思えない。
次の手を打ってくるはずなんス。
もっと悪辣な計画を練ってくるはずだ。
魂魄実験は強さを求めるためだ。
そこで、ある程度の成果が得られれば、彼はその強さを試したいと思う筈だ。

となれば・・瀞霊廷にいずれ戦いを仕掛けてくる。

・・全てが最悪の方向に行かないうちに・・。
今度こそは止めないと・・。

考えれるだけの最悪の展開に備えないと、彼とは戦えない。
何か奇跡が起こって、いい展開になるなんて期待しちゃいけない。

最悪の展開でもこちらに打つ手が常にあるように。
悪辣な彼の手をなんとしてでも止めなくっちゃあ・・・・。


手玉に取られたし返しなんて出来ないってもんス。

彼に人生そのものを変えられた人はたくさんいます。

だからこそ、そのお返しをしなきゃあ。


・・アタシも男ですからねえ。


・・やられた分はやり返さなきゃ、男がすたるってもんだ。


幸い、あの人と戦い人は大勢いますからね。
アタシはその最良のフォローが出来るようにしようじゃありませんか。

誰でもいいんスよ。
でも誰かが止めないと。


誰かが止めないと、大変なことになりますからねえ。





なんちゃって。

 

 

inserted by FC2 system