コペルニクス的転回(茶渡泰虎)
・・俺たちは常識の中で生きている。
例えば、石田はツンデレ。井上は胸が大きい。一護は敵にやられそうになっても、いきなりどうしてそうなるのかは解らないが、ものすごい力を手にいれ、敵を倒す。などと言った常識だ。
そして俺・茶渡泰虎の常識は・・恐らく一護の仲間の中で、元々戦闘に向かない井上を除けば最弱。
俺は自分を偽るのは好きじゃない。恐らくこれが俺への常識だろう。←うう・・っ、なんて謙虚な!
そして、十刃においては最弱はヤミー。
これも俺達の常識だったはずだ。
だが・・・奴はいきなり最強になった。
体の10の数字の1が消え、0だけが残り、そしていきなり十刃最強となったんだ。
・・・・数字を消すことで最強になるだと・・・?!
今までの常識を根底から覆すことだ。
これこそ、コペルニクス的転回と言わなくてどうする・・!
注)コペルニクス的転回とはカントとかいう学者さんの、「てめえら、見たまんまを理解してるとか思ってるだろ。ちげえよ。俺らがそう思ってるからこそ、そうなってんだよ。」という理論。
発想の転換てことから、昔主流だった天動説に、コペルニクスが地動説を唱えてたところから、コペルニクスって名前が引用されてるらしいよ。
常識は・・・覆せる・・!
それならば、俺の最弱と言うこの常識も、ちょっとしたことで覆すことが出来るんじゃないか?
何かを変えるんだ。
ヤミーは自分の数字の一部を消して最強になった。
だが、俺には数字は無い。同じ手は使えないという事だ。
では、俺のどこを変える?
1)うっとうしい前髪をあげてイメチェン
駄目だ、その手はもう藍染が使ってる。それに俺までヒール(悪役)のイメージが付くのは避けたい。
2)おじいちゃんの形見のペンダントの形を変えてみる。
・・これも駄目だ。どうせ俺のペンダントがどうなってるかなんて、読者の奴らは覚えていない。変わったところで気がつかないだろう。←鋭い(笑)
第一、アブウェロの形見を変えるなんてことは俺には出来ない。
3)ぶっとい眉を細くしてみる←美形の必須だし
・・・・それは確かにありうるが・・・なんだかオカマみたいにならないか・・?(爆笑)
イヤ・・シャルロッテ・クールホーンは太い眉でもオカマだったが。←「何よ!なんかアタシの美に文句でもあるの?!」←幻聴
4)分かりやすく、いきなりムキムキでシャツとかを破ってみる。
確かにそれは分かりやすいが・・・あまり受けないような気がするんだが。←そだね。特に女性読者はスルーかな
5)いっそのことやっぱ全身タイツ。
ありえるとすればやはりコレか・・。
とすれば、最強にふさわしいデザインを考える必要があるな・・。
「なんなら僕が考えてもいいよ?」
イヤ・・石田。お前は黙って左手を井上に治してもらってくれ。
・・・なかなか難しいな・・。
そういえば、氷を一瞬で水にする方法で「氷」の点を消すというのがあったが・・ああいう文字ネタというのが欲しいところだが・・。
茶渡泰虎・・。
流石に線や点を消したり付けたりでどうこうなる文字じゃないか・・。
イヤ・・・逆に・・・
サド・泰虎。←(爆笑)
カタカナにしてみてはどうだろう。
今までやられ役の俺が、一変するんだ。
ちょっと語弊があるかもしれないが、おかしくない。
よし・・!やれる・・!←何が?
ヤミーができた事だ。
俺が出来ない理由は無い。←そうかなあ
俺にもきっと出来る筈だ。
コペルニクス的転回が。
そして俺にも春が来る!!
なんちゃって。