ヤミーに負けてられっかい!!(一部十刃)

・・それは・・

遠いお星さまの世界・・。

その星の名は「負け犬」。(爆笑)


敵に破れた負け犬たちの住まう哀れな星である・・。

そしてその星に住まう哀れな一部の負け犬たちの・・。
微かな遠吠えが木霊していた・・。

「・・・ネエ、聞イタ・・?」
話を振ったのは、体育座りが全く出てこないにもかかわらず、オイラのいじりではすっかり定着してしまった、破面No.9アーロニーロ・アルルエリだ。
無論、今現在も絶賛体育座り中。(笑)

「何がだい?アーロニーロ。」
今日もピチピチ破面服がまぶしい、ピンク破面No.8ザエルアポロ・グランツ。自称「永遠の24歳。」←あ〜〜・・ハイハイ。
ちなみに、25歳にしない理由は四捨五入してしまうと30歳になってしまうからだそうだ。
だが実際はアラ・トゥーハンドレット(200歳)は下らんと思われるのだが、そんなことはどうでもいい。

「ヤミーガ・・・イキナリ、No10カラNo.0ニナッチャッタンダッテ・・。」
「ああ、その話かい?僕も聞いたよ。全く笑わせてくれるじゃないか。
僕たちより、下のヤミーが10の1を取っていきなりNo.0とはね。
まったく滑稽すぎて、涙が出てくるほどだ。
あんな脳まで筋肉と脂肪でできたような男が、最強だなんて目眩がしてくるよ。」

「・・・ヒドイヨ・・僕・・今マデ僕ヨリ下ダカラッテ、ヤミーニ、親切ニシテアゲテタノニ。」←どうやら、自分より下の十刃と言う事で、空回りの親切をしてきたらしい

「ハッ!!そんな理由で君はあの男に親切にしてきたのかい?
バカだね、あんなバカな男が、親切をいつまでも覚えてると思ったのかい?
3歩歩いたら、何処かへそんな記憶は飛んでいるよ。かけてもいい。」

「・・デモ・・イキナリ、0ダナンテ・・イイナ・・。
ソレダッタラ、僕ダッテ、9ノ文字ヲ逆サニシタラ6ニナルカラ、ソウシタ方ガ良カッタノカナ・・。」

ポツリと呟くアーロニーロ。
気持はすごく解るのだが、それを看過できないものがいた。

「・・あァ?誰がNo.6だって?」
「ア・・・グリムジョー!!!イヤ・・・単ニ例エデ言ッタダケダシ・・。」
そう、そこに現れたのはグリムジョー。今だ生存しているので、完全な負け犬の星の住人となってはいないが、いつ住民票がこの星に移されてもおかしくない状況だ。
「てめえが、No.6だァ?はっ!!笑わせてくれるじゃねえか。」

一度、はく奪されたNo,6だ。かなりグリムジョーは気にしているらしい。(笑)←あ、負け犬オーラ発見!!

「やめたまえよ、今は非常識な方法で十刃最強となったヤミーの話をしているんだろう?
余計な茶々を入れて本題から外すのは政治家の答弁だけにしてほしいね。」

・・何気にやっぱり頭がいいのがザエルアポロである。←そうなのか?

「・・アノ方法ダッタラ・・僕ノ9ノ数字カラ下ニ伸ビテル所ヲ消セバ、僕ダッテ0ニナルンダヨネ・・。」
「それを言やあ、俺だって6の上の突き出てるヤツを消せば0になるだろうが。」

恐らく、ファンの数からいえば、ヤミーがいきなり最強になるより、グリムジョーがいきなり最強になるほうが拍手が多いのだろうが、現実はそうではない所が悩ましいところだ。

そんな事はともかく、なぜかこの場に及んで勝ちを確定した者がいた。
「それを言うなら、僕が最強となるだろうね。」
メガネのをクイッと上げて得意そうに講釈に入ろうとする姿は、それこそヤミーに言わせるとそれを見ただけで殴りかかりたくなるらしいシロモノだ。

「僕の8の数字を
つながった部分で切り離せば、0・0・・。
0が二つ。僕が最強だ。」

「はァ?馬鹿か。テメエ。
0がいくつ着こうが、0には変わらねえだろうが。」
グリムジョーがあきれ果てたように言う。

予想していたのだろう。ザエルアポロに変化はない。
「・・0には違いないだって・・?

ハッ!!これだから無知は困るね!!
0が二つでダブルオー!!
日本が誇るアニメ、ガンダ●にも出てくるタイトルだ!!
だから、僕が最強になってもおかしくはない!!」

言いきったザエルアポロは見事だったが、残念ながら負け犬の星では唯の遠吠えとなるしかなかったのである・・。

そして・・・。

「・・・ヤミーが0か・・・・何だか萎えちゃうね・・。」
ふだんからやる気は萎え気味のスターク。更にやる気をなくしてきたらしい。
「わしのはまだまだ萎えんぞ!!今でも若いのには負けんわい!!」
だから、何か勘違いしているのはバラガンじいちゃんである。

「・・・10の1を取って0と来たか・・。」
そして我れらが乳神、ハリベル様。
「・・・ならば仕方無い。
向こうが縦の線を消すというなら、我々は新たに横の線を一本入れればいい。
生き残っているのは、我々N0.3以上しかない。
それで奴には勝つ。」

ハリベル姐さんに胸を腕を組んで寄せて上げて言われて、なお且つ冷静に反論できる人間とは、少なくともオイラは一生お友達になれんと思われる(笑)。←そこ、関係ないから。

「だったらハリベル。君がN0.−3で最強になっちゃうじゃないか。」
「口が過ぎるぞ、ハリベル。」おじいちゃんも不機嫌そうだ。


・・だが・・


「・・・ヤミーがいきなり最強になるのと、私がいきなり最強になるのと、どちらが許せる。」

この一言が琴線を揺るがしたらしい。

「・・マイナス・・つけちゃおうかな〜・・。大体上下関係とかあんまり興味無かったし・・」
「・・・最悪の事態を避けるのも最善の策かもしれぬな・・」


横線一本つかんかな〜〜と、現世に残った十刃たちが思ったことは、残念ながら彼らの胸の内のみにとどまることになる。


なんちゃって。


 

 

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