虚圏学園、風紀委員長、東仙要

・・ここは伝統と品格を重んじる虚圏学園。

そして、その風紀を守るべく全責任を負う男・・それが東仙要だ。
(ちなみに立候補らしい)(爆笑)

東仙の風紀を護る戦いは早朝よりはじまる。
鬼の風紀委員長の、朝の校門チェックを経ずして虚圏学園に入ることは出来ない。
そして、今日もまた東仙の戦いが始まった。

「はよ〜っス。」
「・・待て。ヤミー」
早速東仙の制止の声が飛ぶ。

呼び止められたのは、見上げるほどの巨体の男だ。
いかにもイヤそうな顔で足を止める。


「ヤミー。なんだ、その短ランは。
しかも、前は全開。

お前の服装は明らかに風紀を乱すものだ。」

<説明しよう!>
短ランとは、学生服の上着の裾の部分を極端に短く切ったものだ。
何故、ランがつくかと言うと、学生服の別称が「学ラン」だから。

「何って、オレでかいっスから、普通の制服だとこうなるんスよ。」
わざとらしい言い訳をするヤミー。
確かに、ヤミーなら最大のサイズの制服でもそうなるだろうが・・・。

「嘘を言え。では、なぜ袖の長さだけはちょどいいんだ。」

お!さすがは鬼の風紀委員長。
些細なところも見逃さないぜ!!

「お前の風紀に正義は無い。←注)これが口癖。(爆笑)
生徒手帳を出せ。」

「ちっ。」
しぶしぶ、生徒手帳を出すヤミー。

「これでマイナス7か・・。
あと3で、懲罰房行きだな。

懲罰房行きは内申書に記載されることになっている。

せいぜい気をつけることだな。」

「へいへい。分かりましたよ、風紀委員長サマ。」

ふてぶてしい態度ながらも、ヤミーは心の中では「それだけはカンベン」と思っている。

噂に名高い、懲罰房。
入れられた者は一応に、人相を変えて戻って来ると言う。
しかし、その者たちから懲罰房の様子が語られることは無い。
そのことが、なお一層懲罰房の存在を怖れられるものとしている。


「正しい風紀にこそ正義はある。」

明日も東仙は朝から校門に立つだろう。

目指すは「風紀の正義」。


風紀委員長、東仙要。


彼の戦いは終わることは無い。。




なんちゃって。


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