酷暑(檜佐木修兵)

・・・盛夏。

ぶっちゃけ一年で一番暑い。

イヅルあたりなら、暑さで食欲不振と体力減退とついでにテンションも更に←(?)ガタ落ちのところだが、この男は違う。

九番隊副隊長、檜佐木修兵。

煩すぎる蝉の鳴き声は彼のBGMに等しい。
暑ければ暑いほどいい。

夏の気温の2度の上昇は女性の着物を一枚薄くする。
枚数を減らすのが限界ならば、その生地は薄くなり、それも限界ならば露出が大きくなる・・・。(頼む!もっと暑くなってくれ!!)←注)修兵の心の声

・・何より・・・・。

冬では寒すぎる彼のトレードマークのノースリーブも酷暑であれば、涼しげに見えるのが酷暑マジックというものである。←?
いつもの二の腕全開の所も、自慢の腕の筋肉を汗が流れ落ちるところも、暑ければ暑いほどセクシーというものだ。

基本的に死覇装というのはお定まりで、一応夏用に薄手の麻で作られたものも支給されるが、暑いのは暑い。だって、支給品だしそんなにいい素材で作って無いし。
貴族とかになると、わざわざ上等の麻で自分用にしつらえているらしい。まあ、山じいとか京楽とか、ここは外せないおぼっちゃま、びゃっくんあたりだろう。

・・ま、それはともかく(笑)。

行くぜ!今日も!!
照りつける太陽よ!!
今日も高い気温で女の子の魅惑の谷間をプリーズ〜〜!

今日も予想では酷暑予定!!YAHHHH〜〜!
こんな日は瀞霊廷通信配りに限るぜ!!待っていてくれ!!暑さに喘ぐ女の子たち!!(笑)
そして、隙を見て飲みに行く約束をとりつける!!
蒸し暑い夜は、可愛い子とフィーバー!!
所属隊は九だけど、こんな時だけは777!!!
カモン!!ワンコ!!←激しく違う。
暑い夜!!最高〜〜!!!出玉出し尽くしてえ〜〜!!!←妄想危険(笑)

さあ云え!!誰の胸の谷間が見たいんだ!!俺の心よ!!

「そらもう、乱菊さんしかねえ〜〜!!!」←注)心の声

え?!でもいつも見れてるじゃねえか!

「バッカかお前は!普段であんだけ肌蹴てんだぞ?!!こんな暑い日はどんなことになってっか分かんねえぞ?!!」

は!!そうだった、俺!!冬でもアレだ!と言えばこんな夏の日は〜〜〜!!!
さらば<少年>ジャンプなことになってんのか〜〜?!!!

「行け!!行くんだ、俺!!
魂の進むままに!!」

よっしゃ〜〜!!!!

「あ、瀞霊廷通信忘れんじゃねえぞ?!行く理由バレバレになっからな!!」

ガッテン承知だ!俺の魂よ!!ちゃんと小脇に抱えてっぜ!あ、汗ばまないようにちゃんと風呂敷に包んで・・と。←ヘンな所で細かい修兵(笑)

かくして、夏の暑さにも負けぬ熱い妄想に取りつかれた修兵が十番隊を訪れる。

流石にいつも元気な乱菊も暑さのためか気だるげだ。
団扇片手に、いつもよりさらに仕事をする気になれないのだろう。眼の前の書類は手をつけられる気配はない。

「ああ〜〜、修兵〜〜?
暑っついわね・・・。」
そういう乱菊の首筋から汗が一筋胸元に流れていく。

「その汗俺、拭いていいですか!!」←注)あくまで心の声。

しかし、目的である呑みの約束は他ならぬ乱菊から申し出がある。

「やってらんないわよ。今日飲みに行かない?
アンタの奢りで。←ここ重要(爆笑)」

「あ、いいっスよ?」
あくまでクールに返す修兵だが無論、心の中では裸の天使が舞い踊っている。(笑)
暑さが酷くなれば、乱菊から飲みに誘われる回数は激増する。

ヤッパ、夏ってサイコー!!!

・・しかし・・・見誤ってはならない・・。
つらい現実は、快楽の後にやってくるものだ。

暑い日の冷たい酒はたまらなく旨い。
杯を重ね、気持よくなった後は必ず勘定の瞬間がやってくる。


「ありがとうございました〜!○○○○○環でございま〜〜す!」
元気な店員の勘定を読み上げるその金額が修兵の懐に突き刺さる。

や・・ヤベエ・・・。
調子に乗って飲み過ぎた・・・!!!

解っていても止められない。
夏の暑さは、同時に修兵の懐に極寒をもたらすものとなるのである。


ご利用は計画的に(笑)。
夜に備えて昼のコストを下げる修兵の姿が暫くは続きそうである。


なんちゃって。


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