朽木家への更なる刺客(兄様VS砕蜂立体映像)

・・・・・ここは女性死神協会連絡事務所。
今、またもや遅々として進まない重要案件についての会議がなされていた。


「忘年会シーズンですね・・。」
「でも、もうあたしお金ないんだけど。」
「乱菊さん、呑みに行きすぎです。」
「でも、したいわよね〜〜。忘年会。」
「でも資金どうします?」
「新聞で朽木隊長の記事を出したら?前回物凄い好評だったじゃない。」
「でも、次誰が行くんですか?行くとしたら砕蜂隊長くらいじゃないですか。」
「私は構わぬが。邸宅を破壊してもよいか?」
「それはダメ。損害賠償請求されると困るもの。」
「・・・・案があります。」
「何?ネム。珍しいわね。アンタが提案するなんて。」
「・・・・砕蜂隊長ご自身ではなく、立体映像ではいかがですか?」
「なんだ。それは。私は知らぬぞ?」
「私は見ました。技術開発局でゲームを作ってました。
そして、開発中で出されたのが砕蜂隊長の立体映像でした。」
「まだ開発段階ですが、映像は保障付きです。」
「あの男が、私の立体映像に反応するとは思えぬが。」
「この立体映像、少し仕掛けがありまして。」
「なんだ。伊勢。話せ。」
「おっぱいポロリがあります。」
「本当か?ネム。」
「・・・はい。前回貧乳好きの記事で売り上げを取っています。
ここは、装置を朽木邸に送り、映像を見た様子を記事にするというものではいかがでしょうか・・・。」
「話題性としては悪くないわね・・。どう?砕蜂。」
「かまわぬ。やれ。」
「いやにあっさりね。イヤじゃないの?」
「たかが作り物だ。私ではない。」
「流石は刑軍衣装を着て戦っているだけあるわね・・・。度胸が違うわ。」
「・・・では作戦名「兄様にポロリでドッキリ作戦」を決行致します。」
「了解!!」



そして、・・・朽木邸にアレがやってきた。


差出人、「死神女性協会」
品名、「映像機材」
取り扱い注意。「ワレモノ」注意。
受取人、「朽木白哉」

宅急便からの受け取りは当然爺だ。
「お届け物でございます。」
「誰からだ。」
「死神女性協会とあります。」
「送り返せ。」
「なにやら、『極秘v!!』とありますが・・。かしこまりました。送り返しましょう。」
「待て、爺。・・・やはり中を改める。開けろ。」

爺に開けさせる兄様。
出てきたのは、映像装置だった。
「はて。何でございましょう。」
「爺。極秘ゆえ席を外せ。」

部屋を出て行く爺(笑)。
そして、兄様、中の取扱説明書に基づき、装置のスイッチオ〜〜ン!!

ブーン!!
音を伴って現れたのは、見事な砕蜂の立体映像だった。
ホンモノそっくりである。

しかし、兄様顔色どころか、眉一つ動かしません。
まったく無表情です。
この装置、小型カメラが内蔵されていて、兄様の様子は中継で女性死神協会連絡事務所に筒抜けです。


「流石にまったく動きませんね。」
「仕方ない。『ポロリ作戦』を決行せよ。」
「・・・はい。」
そこでネム、遠隔操作で、立体映像に指示!!

ポロリ。(笑)



「・・・・・。」
兄様まったく動かず!!
口角すらも上がらない!!一体どうしたんだ兄様!!
貧乳好きは何処へ行った?!!
デマ?デマなのか?!!



「・・・・作戦失敗か?」
「いや、待って!!よく見て!!」



兄様・・・実に優雅に顎に手を添え、考え出した〜〜〜!!
しかも、何気に映像に釘付けだ〜〜〜!!!(爆笑)



「やはり、奴め・・・。貧乳好きだな・・。間違いない。」
「でも顔色一つ変えてませんよ?」
「イヤ、よく見ろ。奴はあれで笑っているのだ!!」
「え?どこが?!!」
「あ奴は、顔で笑うのではない。霊圧で笑うのだ。」
「・・・よく分かるわね・・アンタ。」
「それにしては凝視しているな・・。誰かと比べているようにも見える。」
「誰と比べてるんですか?」
「・・・・。」
「・・・・。」
「・・・・。」

「・・・あまり、・・・考えぬことにしよう。」

・・・そして、女性死神新聞(不定期発行)最新号の1面トップには
「朽木隊長はやっぱり貧乳がお好き!!」
この文字が踊っていた。

・・・・兄様、女性死神たちの支持率さらに急上昇中・・・。
とは流石に行かないようだが、
・・・・売り上げ部数も急上昇だ。

「これで、忘年会予算は出そうだな。」
女性死神首脳陣の支持率も回復傾向にあるとか。


なんちゃって。

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