・・・お客様、ご注文は?注)BLEACHです

繁華街を一本入った場所にそのバーはある。
一見目立たないが、入り口を見ただけで趣味のよさがわかる。
重厚な木で出来た扉。

キィ・・・。

そこを開ければ・・・・極上の空間と時間がアナタを待っている。

一枚板のカウンターの向こうには、50前後の見るからに上品なバーテンダーが一人。
さよう、外見は一番隊副隊長の雀部に少し似ていよう。


スツールに腰掛けたアナタにバーテンダーが言う。
「・・・いらっしゃいませ。

・・・ご注文は・・?」


<1>
「・・・メガネを・・。」←注文。
「・・・メガネ・・。仕様はいかがいたしましょうか・・。」
「スーツでお願いします。」
「・・かしこまりました。少々お待ちくださいませ。」

そして待つ事しばし。

「お待たせいたしました、スーツ仕様のメガネ、石田竜弦でございます・。」


<2>
「・・・いらっしゃいませ。

・・・ご注文は・・?」

「・・・メガネを・・。」←あくまで注文。
「・・・メガネ・・。マントはおつけしますか?」
「お願いします。」
「・・かしこまりました。少々お待ちくださいませ。」

そして待つ事しばし。

「お待たせいたしました、メガネのマント添え、石田雨竜でございます・。」

<3>
「・・・いらっしゃいませ。

・・・ご注文は・・?」

「・・・メガネを・・。」←あくまでメガネか!

「・・・メガネ・・。お割りいたしますか?」←?

「いや・・ストレートで。」
「・・かしこまりました。少々お待ちくださいませ。」

そして待つ事しばし。

「お待たせいたしました、ストレートのメガネ、五番隊隊長当時の藍染惣右介でございます・。」

<4>
「・・・いらっしゃいませ。

・・・ご注文は・・?」

「・・・死神代行を・・。」
「・・・死神代行・・。黒と白がございますが・・。」

「ハーフアンドハーフで。」

「・・かしこまりました。少々お待ちくださいませ。」

そして待つ事しばし。

「お待たせいたしました、死神代行黒崎一護、白と黒のハーフアンドハーフでございます・。」

<5>
「・・・いらっしゃいませ。

・・・ご注文は・・?」

「・・・シスコンを・・。」←あくまで注文。
「・・・シスコン・・。庶民のシスコンとセレブのシスコンがございますが。」
「”超”セレブで。」
「・・かしこまりました。少々お待ちくださいませ。」

そして待つ事しばし。

「お待たせいたしました、”超”セレブシスコン、朽木白哉でございます・。」


<6>
「・・・いらっしゃいませ。

・・・ご注文は・・?」

「・・・前髪を・・。」←(笑)
「・・・前髪・・。長さはショートになさいますか?」
「お任せで。」
「・・かしこまりました。少々お待ちくださいませ。」

そして待つ事しばし。

「お待たせいたしました、前髪ロングペスキス全開の、藍染惣右介でございます・。」




扉を開ければ、そこには極上の世界がアナタを待つ。


「・・お客様・・・ご注文は?」


・・・・秋の夜は長い。




なんちゃって。

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