認識同期ッテ何ナノカナ・・(アーロニーロ・アルルエリ)
「認識同期」・・・第9十刃の能力の一つであり、同時に役目でもある能力。
自らが戦った敵のあらゆる情報を瞬時に全ての同胞に伝達する能力である。
・・・・つまり、アーロニーロが戦っているときは、その様子が全部お仲間に筒抜けということなのである。
<アーロニーロは戦いの旅に出ている!!>
<アーロニーロが敵と遭遇した!!>
<敵はアーロニーロを見てつぶやいた!!>
「うわ、キモッ!!」←爆笑
<アーロニーロ、どうしますか?>
1)たたかう 2)にげる 3)たすけをよぶ←そら無理だ(笑) 4)喰う
<アーロニーロは(4)を選択した!>
<アーロニーロは敵を喰った!!>
<アーロニーロは300の経験値を獲得!!>
<アーロニーロはレベルが上がった!!>
<新しい技、(死んだふり)を覚えた!!>
<しかし、新しい技は役に立ちそうもない・・・。>
<気を取り直してアーロニーロは先に進んだ!!>
<アーロニーロが敵と遭遇した!!>
<敵はアーロニーロを見て怯えている!!>
「こわいよう!!子供の顔が試験管の中でホルマリン漬けになってるよう!!
キモいよう!!」←爆笑
<アーロニーロ、どう・・・>
(4)ダヨ!!喰う!!
・・暗転・・・・
<アーロニーロは城に帰還した>
<王様の惣さまに謁見した>
「・・おかえり、アーロニーロ。
よく戻ったね。
君が次のレベルに上がるにはあと3000485の経験が必要なようだ。
君の戦いの様子を、記録装置に記録してもいいかな?」
「ハイ、オ願イシマス。」
「今日はこのまま休むかい?」
「イエ、城ノ仲間タチニ会イニ行コウカト。」
「そうだね、仲間同士で情報交換をすることも大事なことだ。
では、また会おう。」
「ハイ、失礼シマス。」
<アーロニーロは城に居る仲間たちに会いに行った>
<ヤミーに会った>
「よう、アーロニーロじゃねえか。
お前また『キモい』って言われてたな。ま、頑張れ。」
『イキナリ言ウ事がソレナノ?!!
ナンテ、デリカシーノ無イ!!
ダカラ、ヤミーハ嫌イナンダ!!』
<気を取り直して、アーロニーロは体のメンテナンスの為に、ザエルアポロを訪れた。>
「ああ。アーロニーロ、そろそろ来ると思ってたよ。メンテナンスだろう?」
「ああ。直ぐ頼めるか?」
「もちろん。大事な仲間だからね。さ、そこに座って?」
『普段ハ厭ナ奴ダケド、今日ハ、チョット優シイカモ。
そうか?こう言う時に限ってロクな目に会ってねえ気がするけどな。』
「調子は良さそうだね・・・。
・・あ、それから敵に何か言われても気にしちゃいけないよ?
生まれもった美醜は、その人のせいじゃないんだから。
ま、僕みたいに才能と美しさを併せ持った破面なんて、珍しいんだから。」
『ヤッパ、コイツ、ヤナ奴ダッタヨー!!!』
<アーロニーロはメンテが済むと、早々にザエルアポロの研究室を後にした。>
「・・・どいつこいつも、オレの顔のことばっかり言いやがって。
せっかく、戦った相手の情報流してやってんだから、もっと感謝するとかあっていいんじゃねえか?
誰が好きで、認識同期なんかやってるかっての。
ソウダヨ!!一人位僕タチノ事、慰メテクレテモイイト思ワナイ?!」
「ホンマやなあ。キミ、一生懸命あんなにやってるのになあ。」
<市丸ギンがあらわれた!!>
「!!!!!!!」
『イヤ〜〜〜〜〜〜!!!!』←声にならないけど、しっかり心の中ではシャウトする。。
「ホンマ、キミの事何にも分かってないなァ。
特に今日戦った敵には、見とってボクもむかついたわ。
なんやの?キモいって。
ホンマ失礼な話や。」
「・・市丸さん。」
『・モシカシテ・・・モシカシテ・・・ホントハ、僕タチノコト、分カッテクレテルノ・・?』
「心配せんでエエ。
キミは何もキモいことない。それやのに、あんなん言われて辛かったやろ?」
「・・・市丸サン・・!!」
『今マデ、ヒドイヒトダト、思ッテタケド・・ホントハコノヒト・・・!!』
「キミはキモいんやない。キモカワや。
しかも、そのへんのキモカワやない。
キモカワの天に立てる存在や。
そやからもっと胸張っとったらエエんやで?」
『ヤッパリ、イジメッ子ダッタ〜〜〜!!!!
って、キモカワの天てなんだよ、そんなん無えだろ!!何所にそんな天があるんだよ!!
テイウカ、僕タチソンナ天ニ立チタクナイ!!』
そして、今日も漆黒の自宮でひざを抱えるアーロニーロ。
「・・認識同期ッテ何ナノカナ・・・。
普通、同ジ体験ヲシタラ、思イヲ共有スルモンダト思ウンダケド・・・。
・・ま、体験を共有したわけじゃねえしな。
僕タチ・・何時ニナッタラ、友達デキルノカナ・・・。
オレがいるじゃねえか。
・・ソウダヨネ、キミガイルモンネ!寂シクナンカナイヨ、僕!
・・・デモコノ場合、友達ッテ言エナインジャ・・・
そこには気づくんじゃねえ。気付かないフリをしろ。」
・・・アーロニーロ・アルルエリ。
「認識同期」の能力を持つ男。
しかし、彼の思いを認識同期する者は誰もいなかった・・・。
なんちゃって。