兄様、初めてのプレゼント購入
兄様は考えていた。
そういえば自分はルキアに特に何かをプレゼントしたという覚えが無い。
ルキアは、物欲がないのか、自分に何かをねだったことが無い。
先般、兄としての義務を怠ったということもあるので、たまには何かを与えるというのも悪くは無い。
しかし・・・ルキアの欲しいものが分からない。
そこで兄様。
いきなり直球勝負に出ました。
「何か欲しいものはないか。」
「は?」
もっそい驚くルキア。一体兄様はどうしちゃったの?とまで思います。
そりゃ〜〜そうだ。
まともに普段話したことも無い兄様がいきなりそんなことを聞いてきたら驚くわな。
「・・・同じことは言わぬ。」←しかも高圧的。
「ほ・・欲しい物と言われましても・・・」
「・・・・・・。」
ああ〜〜〜!!この沈黙が怖い〜〜〜!!
ルキア!!なんか考え付くんだ!!何かあるだろう、何か!!
「は!!そ、そういえば・・・。」
「何だ。話せ。」
「義魂丸が・・なかったように思います!!私の物を一護にくれてやりましたゆえ!!」
「義魂丸か・・・。どのようなものが良いのだ。」
「あ・・あの・・・出来れば・・・ウサギのチャッピーが欲しいのですが・・。なかなか手に入らないようでして・・。あ!でも何でも良いのです!!使えるのであれば何でも!!」
「分かった。」
さて早速、義魂丸を手に入れることにした兄様。
しかし自分で買い物をした事がほとんど無い為、何処で売っているのかわかりません。
そこで兄様、またもや直球勝負に出ました。
「これはこれは朽木隊長。この私に何の用だネ?」
うお〜〜〜!!流石は兄様!!なんと技術開発局、局長のマユリ様を直撃だ〜〜!!
「ウサギのチャッピーなる義魂丸が欲しい。」
しかも用はチャッピー!!(爆笑)
「ウサギのチャッピーかネ?あれは人気商品のため、みんな予約待ちなんだヨ。しかし他ならぬ朽木隊長自らの頼みだ。特別に用意してもいいヨ?」
「そうか。ではそのように頼む。」
「せっかくだから、オプションでもつけるかネ?」
「オプションとは何だ。」
マユリ様、ここですかさず商談タイム〜〜!!
懐から出したのは、パンフレットだ!!
(一体何種類持ってんだ?マユリ様!!)
「例えば、身体能力を通常の120パーセントにするとかは如何かネ?
これは持ち主の安全を最優先するオプションだ。このオプションをつけると例え持ち主の命といえども、安全事項に抵触すると持ち主の命令を受け付けないというものだ。・・多少値は張るがネ。」
出されたパンフレットを、あごに軽く手を添え見入る兄様。
・・・さて、どれかつけるのでしょうか。
「・・・全部つけて欲しい。」
全部かい!!!
「いいとも。何か他に希望があるならつけてもいいヨ?」
「誰が使っても、私の命に従うようには出来ぬか?」
さらに特注?!!どこまで行くんだ兄様!!
「お安い御用だ。支払いはカードかネ?」
「そうだ。」
出た〜〜〜!!燦然と輝くブラックカード〜〜〜!!!
「1括払いかネ?」
「・・・分割して払う事があるのか?」
さすがは兄様〜〜〜〜!!!
分割払いもご存じないとは〜〜〜!!!
「3日ほどで出来ると思うヨ?また何かあったら来たまエ。」
「うむ。」
ともあれ、兄様の初めてのプレゼント購入は無事終わり・・・。
そのプレゼントは現在本誌で一護を相手に大暴れしているようです。
・・・これもオプションかな・・・。
なんちゃって。