お色直しも楽じゃない(ザエルアポロ・グランツ)

・・・ザエルアポロは貸衣装屋に居た。

ちなみにこれで3件目だ。←爆笑

本誌では、この天才科学者の自分に傷をつけた憎っくき赤毛の死神と、メガネキャラが被ってこれまた気に入らない滅却師の小僧をほっぽり出して、着替えに戻っていることになっている。

着替えを済ませ、その後はあの二人を殺す。

どうグロテスクに殺すかが、腕の見せ所だ。そこでザエルアポロのアイデンティティーが試されるところである。

しかし、ザエルアポロは虚圏一の研究者なのだ。
誇り高き研究者は、シチュエーションにもこだわるものなのである。

恐らく、奴らは今頃恐怖に震えている筈だ。
これから、自分たちはどうなってしまうのかと、顔を引き攣らせているに違いない。

そこに僕が登場する。

僕は彼らにとって、罪を問う検察官であり、断罪する裁判官であり、刑の執行官だ。
荘厳な雰囲気さえ漂わせることが必要だ。
どちらを先に殺してやろうか。死神の方か?それとも滅却師の方か・・。

死神の方はあんな捨て身の攻撃を平気でする奴だ。自分が傷つくのは慣れていると見た。となればあまりいたぶって楽しさが得られるタイプじゃない。
というと・・・。

・・・決めた。滅却師は後だ。
仲間が死ぬのを歯噛みしながら見物させて、あのインテリぶった顔を恐怖と涙でぐしゃぐしゃにさせて、命乞いさせてやる・・。

とすると、それにふさわしい衣装で僕も登場しなければならないだろう?
バカの一つ覚えみたいに、前と同じ恰好じゃ天才科学者に相応しくないからね。

・・何がいいかな。僕の知性とセクシーさと美を現すものじゃなくちゃあね。


という訳で、ザエルアポロはその衣装を探すべく、ワードロープを見てみたのだが、気に入った物が無い。

そこで、貸衣装屋に向かうこととなったのである。

1軒目の店で出されたのは、白だの黒だののタキシードだった。
気に入らないザエルアポロ。
「ハッ、話にならないね。
この僕にこんなものを出してくるとは。」

普通の貸衣装屋では、どうやら満足するものは得られないらしい。
それを知った、ザエルアポロ。

今度はちょっと変わった店に行ってみた。

←ガンダ●?
こんなのや・・

←パイレーツ?
こんなの・・・
←Dグ●?
←銀○?
こんなのも置いている店だ。

確かに、強烈なインパクトだ。
多分、この恰好のザエルアポロにやられることは、これ以上ない屈辱になる事は間違いない。(笑)←ていうか、出てきた段階で向こうのHPは半分に削れると思う。

しかし、流石に何かが違うし第一自分の知性が出ていない。
・・とすると・・。
←医者?

・・ダメだ。メガネで白衣の男は既に現世にいる。
キャラが被るだなんて、僕のプライドにかけても許せないだろう?

もっとセクシーなもの・・。
←あっ!(笑)

3軒目で悩むザエルアポロ。
ていうか、どんな店におるんやねん(笑)。

なかなかいい案が浮かばない。
いっそのこと、同じ恰好で出て行こうかな・・。
イヤ・・ここまで待たせてるんだ。
同じ恰好で出ていったりしたら、僕のお色直しを楽しみにしていた読者たちの怒りを買い、自慢のメガネを割られかねない。

意表を突いていきなり刀剣解放した姿で出ていこうか。
それなら衣装は要らないし。←そんな理由?って、やっぱ解放したら服なんかどうでもよくなる感じなんだ(笑)。


今日も悩むザエルアポロ。
悩むうちに、グリムジョーは気持ちよく刀剣解放して、戦隊モノ系スーツになってるぞ?!


4軒目に足を運ぶのか、どうなのか・・。


・・お色直しを終えて、雨竜と恋次の前に姿を見せるのは、もう少し後になりそうである。






なんちゃって。

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