・・・お客様、ご注文は?2

繁華街を一本入った場所にそのバーはある。
一見目立たないが、入り口を見ただけで趣味のよさがわかる。
重厚な木で出来た扉。

キィ・・・。

そこを開ければ・・・・極上の空間と時間がアナタを待っている。

一枚板のカウンターの向こうには、50前後の見るからに上品なバーテンダーが一人。
さよう、外見は一番隊副隊長の雀部に少し似ていよう。


スツールに腰掛けたアナタにバーテンダーが言う。
「・・・いらっしゃいませ。

・・・ご注文は・・?」

<1>
「・・・いらっしゃいませ。

・・・ご注文は・・?」
「旬でお勧めのモノはありますか?」
「・・旬でしたら、ネル・トゥあたりは如何でしょうか。」
「ネル・トゥ?
あれは・・確かライト・ボディでしたね。」
「ヌーヴォーでしたら、ライトボディなのですが、熟成されますと妖艶なフル・バディでございます。←バディになってるし(笑)
現在、フルバディのモノはあまり出回っておりませんでして・・。」
「では、それををお願いいたします。。」
「・・かしこまりました。少々お待ちくださいませ。」

そして待つ事しばし。

「お待たせいたしました、フルボディのネリエル・トゥ・オーデルシュヴァンクでございます・。」
「・・ネリエル・・?」
「熟成されますと、名を変えるのでございます。

・・どうぞ、ご賞味くださいませ。」


<2>
「・・・いらっしゃいませ。

・・・ご注文は・・?」
「・・シャネルを・・。」
「・・申し訳ございません。今年のBLEACHのシャネルは不作でございまして・・。←爆笑
代わりにフラシオンはいかがでしょうか。」

「フラシオン?・・熟成度合いは?」
「・・・Sでしたら、特級でございます。ですがMの方は少しバラつきが・・。」
「・・冒険と言うわけですか。・・面白い、ではそれを。」←チャレンジャー?
「・・かしこまりました。少々お待ちくださいませ。」

そして待つ事しばし。

「お待たせいたしました、ドSの特級、テスラでございます・。
気に入らない事があると、メンチビームをきる為ご注意くださいませ。」

<3>
「・・・いらっしゃいませ。

・・・ご注文は・・?」
「・・腹筋・・特盛で。」
「腹筋の特盛でございますね・・?浅黄色と赤色がございますが・・。」
「浅黄色で。」
「・・・かしこまりました。ワンフィンガーになさいますか?トゥーフィンガーになさいますか?」

※説明しよう!
フィンガーとは腹筋の割れた筋の事だ!つまり、ワンフィンガーだと指一本分までギリギリに絞ったガタイの事を言うぞ!
そして、トゥーフィンガーは指2本分に腹筋の割れ目を絞っているということだ!
つまり、フィンガーが少ない方が、絞ってるって言う事だね!

「ワンフィンガーで。あ、軽くメンチ切ってください。」←注)シェイクにあらず。(笑)
「・・かしこまりました。少々お待ちくださいませ。」

そして待つ事しばし。

「お待たせいたしました・・・腹筋特盛、浅黄色、ワンフィンガー、ヤンキータイプのグリムジョー・ジャガージャックでございます・。」
「あァ?何だ?そのツラは。穴アキにされてぇのか?」←恒例メンチ(笑)

<4>
「・・・いらっしゃいませ。

・・・ご注文は・・?」
「虚圏のツンデレを。」
「・・・虚圏のツンデレ・・・。

・・穴はオープンいたしますか?」
「軽く戦闘でステアされた所をオープンな感じでお願いします。出来れば目の前で。」←かなりマニアな客らしい(笑)
「・・かしこまりました。少々お待ちくださいませ。」

そして待つ事しばし。

「お待たせいたしました・・・虚圏のツンデレ、ウルキオラ・シファーでございます・。
これから、戦闘でステアさせていただきます。剥きは下も行っておきますか?」
「お願いします。」←やはりかなりのマニアらしい。(笑)

<5>
「・・・いらっしゃいませ。

・・・ご注文は・・?」

「死神代行、マスク添えで。」
「・・マスク添え・・・。熟成度合いはいかがなさいますか?」
「ヌーヴォーでお願いします。」
「・・かしこまりました。少々お待ちくださいませ。」

そして待つ事しばし。

「お待たせいたしました・・・死神代行、仮面添え、修行初めて1か月のヌーヴォータイプでございます・。
・・・保持時間が短いので、出来れば11秒以内でお召し上がりくださいませ。」

「・・それを過ぎれば、美味しくないのですか?」
「いや・・・また別の味わいがございます・・。」

扉を開ければ、そこには極上の世界がアナタを待つ。


「・・お客様・・・ご注文は?」


・・・・今宵も秋の夜は長い。




なんちゃって。

inserted by FC2 system