俺は「キモカワ」キャラナンカニ、ナリタクナイ(アーロニーロ・アルルエリ)

『実ハ僕タチニハ、宝物ガ有ルンダヨ。


絶対誰にも言うんじゃないぞ?
オレ、人面相イン試験管とかニコタマとかさんざん色んなこと言われてるだろ?
でもよ・・オレ、実はイケメンになれんだぜ?ま、闇の中だけだけどな。

オレの能力は死んだ虚を喰うことによってその能力を吸収するってことなんだけどよ。
喰った虚の中にいたんだよ。イケメンが!

霊体融合出来るメタスタシアって奴がイケメン死神を乗っ取ったまま死んで虚圏に戻ってきやがったんだ。
それで俺はそいつを喰うことでイケメンになれるようになったんだ。

そのイケメンは志波海燕とかいうんだけどよ。
下まつ毛生えてんだよ!!下まつ毛が!!
何、ポカンとしてんだ?!下まつ毛だぜ?!
下まつ毛っていや、こっちではイケメン破面の証みたいなもんだ。

オレも・・・これでイケメン破面の仲間入りだぜ!!
さらば!!キモい顔!!←でもおさらば出来るのは闇の中だけなんだけど。

ホントはいっつもこの下まつ毛の顔でやりたいんだけどよ。
藍染様の疑似太陽のせいで、出来ねえんだ。
オレ、能力が使えんの、闇の中だけだかんな。

・・ちっ、マジで藍染様も余計なことやってくれるぜ。
ザエルアポロあたりに見せつけてやりてえんだけどよ。
ああ〜〜、どっから見てもいい男だぜ。やっぱ男も顔だよな〜〜。
どうよ、この下まつ毛!!←?

イケメンのオレ、参上!!!

か〜〜!決まった!!これがやりたかったのよ!!オレは!!←オイオイ』

すっかり暗闇の自宮では海燕の顔で過ごしているアーロニーロ君。

・・浮かれるのはいいのだが・・何か忘れていないかな?
そんなアーロニーロに後ろから声がかかる。

「一体何やの?そのけったいな顔は。」
げ!!!!市丸ギン・・・・・・・・・・・・サマ。
と一応敬称をつけておくか。←(笑)

それはともかく何?!この顔のどこが「けったいな顔」よ!!
どっから見てもイケメンだろ!
つうか、オレのホントの顔をフツー「けったいな顔」とか言うんじゃねえの?とか、何オレ自分で自分をけなしてるワケ?
ダメダヨ、自虐ハ!!

「・・いけませんかね。」
「アカンなあ。今時流行らんよ?イケメンや。」
ウソこけ、もっそい流行ってんじゃねえかよ。

「あ。その顔全然信用してないやろ?
ホンマやで?今流行りはイケメンやない。もっと流行ってるもんがあるんやで?」
「・・なんですか?」
「キモカワや。」
「・・・キモカワ?」
「キモいけどカワイイ。略してキモカワ。
今若い女の子にバカウケなんやで?」

イヤ、キモカワとかで誤魔化してっけど、所詮はキモいのは変わらんべ?
つうか、キモカワとか言われて、喜ぶ奴いるの?オレ、そいつの顔が見たいよ。

「イケメンや、3回も見れば飽きるけど、キモカワは飽きへんもん。
いや〜、ホンマキミの顔見てそう思たわ。

絶対イケメンよりキモカワでおるほうがエエって。」

つうか、遠まわしに言ってるつもりでズバッとキモい、キモい言うの止めてくんない?!!
オレはキモカワよりイケメンでいたいの!イケメンでいたいの!!

「オレはこの姿、気に入ってるんですがね。」
そうだよ、オレ!!言うときはちゃんと主張しないとね!!
よくやった、オレ!!

って、なんか不機嫌になってきたよ。この人!!

「分らん子やねえ。キミはキモカワの方がエエ言うてるやろ?」

って、何その懐中電灯!!
ていうか、いっつも不思議に思ってるんだけど、どっから出してくんの?!その不思議アイテムたちは!!

タスケテ、タスケテー!!
イケメンノ皮ガ剥ガサレチャウ〜〜〜!
タスケテー!!藍染サマ〜〜!!!

そういや、オレって藍染様の何なんだろ・・・。
ダメダヨ!!今ソンナ難シイ事考エチャ!!
あ、そうだよな、そんなこと考えてる場合じゃねえよな!!
つうか、藍染様ってオレの何なんだろ・・。オレは藍染様に作られたんだけどよ。
やっぱこの場合、父親になるのかな。
デモ藍染サマノ霊圧カラ生マレタッテ言エナクモナイヨネ?
え?じゃ母親なわけ?それちょっと違くね?藍染様、男よ?

「覚悟はエエかな?」
ってそんなこと考えてる場合じゃねえ〜〜!!

「タスケテー!!!
おやじぃーー!!!ママーーーン!!!」←父親と母親の呼び名が更に変化したらしい。(笑)

アーロニーロは助けを呼んだ。

・・・・・・・・。

しかし、助けは来なかった・・・。
ていうか、この段階で助けが今後一切来ないことも確定した。(爆笑)

「ほな、いくで?」
「イヤ〜〜〜〜〜〜!!!」
懐中電灯の光がピカー!!!

イケメンの皮が剥がれる〜〜〜〜!!!剥ガレチャウ〜〜〜!

「ほ〜〜ら、ホンマの顔が見えた。

やっぱこっちの方がボクは好きやな〜〜〜。
ホンマ、どっから見てもキモカワやなァ。」

うっうっ、オレはイケメンの方がいいよ・・・。
つうか、和むの止めてくんない?マジで。




・・それ以来、ホントにこっそりとアーロニーロはイケメンの姿になるようになったという。



そして、なぜか疑似太陽の日差しもも心なしか強くなったそうな。




アーロニーロに安息の暗闇は訪れるのか・・。



少なくとも彼自身はそれを知らない。






なんちゃって。


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