ラブリーチ(女性版) 市丸ギン編

では行きましょうか。

ラブリーチ(女性版) 市丸ギン編〜キミはボクの獲物やから〜

プレイヤーを入録してください。
○○○○

ラブリーチへようこそ、○○さん。
あなたは三番隊の第四席に新しく任命された死神です。
今日は転属の挨拶をするために、三番隊隊長、市丸ギンの執務室へやってきました。
「失礼します。今日から三番隊所属となりました、○○○○です。
よろしくお願いいたします。」
「・・ああ。キミがうちに来ることになった新しい子やな?
市丸ギンや。よろしゅう頼むわ。」
「こちらこそ、よろしくお願いいたします。」

市丸隊長が手を伸ばしています、どうやら握手のようです。つられてあなたが手を出したときです。
「バチッ!!」と隊長の手とあなたの手の間に電流が流れたような音と衝撃が。思わずあなたは手を引っ込めます。
市丸隊長は電流が流れたご自分の手を珍しそうに眺め・・・・何故か次にあなたの方を見てにやりと笑います。

「・・なんや面白いことになりそうやな。」

その時何故かあなたは総毛立ってしまいました。

それ以来です。市丸隊長は何かとあなたに声をかけるようになったのは。
普通の会話にもかかわらず、何故か異様な緊張を感を感じてしまうあなたでした。
<回避イベント突入!!>
ギンとの接触を『避けまくれ!!』
自分から面会に行った段階でゲームオーバーです。徹底的に『避けて』ください。

そんな時でした。
あなたは吉良イヅル副隊長から用事を言いつけられます。
「○○君。すまないが、20年前の流魂街北地区に現れたヒュージホロウについての資料を書庫から出しておいてくれないだろうか。」
「分かりました。吉良副隊長。」
「昼までに頼めるか?」
「お出ししておきます。」

そして、書庫で資料を探している時のことです。

「お役目ご苦労やねえ。」

全く気配を感じなかった背後・・・いえ、あなたの耳元すぐの所から市丸隊長の声がします。
信じられない思いで目だけ声のする方向に向けると・・・そこには市丸隊長がいました。

どうしますか?
<1>飛びずさる <2>動けない

選択<1>飛びずさる
思わず悲鳴を上げて飛びずさってしまうあなた。
「市丸隊長!!なぜこちらへ?!!」
「なんや化物にでも会ったみたいな反応やねえ。傷つくなあ。
ボクも調べ物や。そんな驚かんといて。」
「・・・調べ物・・ですか?」
「ボクかて調べ物くらいはするよ。」

そう言いながらもあなたの方へ近づいてくる市丸隊長。
あなたは後ろの本棚に退路を絶たれてしまいます。
そして市丸隊長の右手が不意に伸びてきてあなたの顔の横に。
「・・・・あかんよ。そんなに逃げられたら・・・追い詰めとうなってしまうやろ・・・?」
静かに囁いた後、顔の横にあった手が引かれます。その手には一冊の本が。「これ探してたんや。ほなお先。・・・○○ちゃん。」
背中越しに挨拶する市丸隊長。そして書庫を出て行きました。

<2>動けない

あまりのことに動けないあなた。
「・・なんや、震えとるみたいやねえ。キミ。寒いからなあ、ここ。」
そう言って耳元から離れる市丸隊長。
ようやくあなたは市丸隊長の方へ振り返ります。
「そんなに怖い?ボクのこと。」
「・・・いいえ。」
ようやく言葉を出すあなた。
「怯えた顔して。・・・可愛いなあ、ホンマ。」
クスリと笑って市丸隊長は手近な一冊を選び、書庫から出て行きました。
「あんまり可愛い顔してると・・・もっと見とうなってしまうやろ?」

<最終回避イベント突入!!>
ギンとの接触を『避けまくれ!!』


そして・・何故かある日からギンからの接触が途絶えます。
不思議とは思いつつ、静かになったことに安堵するあなた。

そんな時、市丸隊長が一人で空を見上げているのを見かけます。
何故かいつもの市丸隊長とは違う気がしました。

「あの・・市丸隊長?」
「なんや、キミか。どういう吹き回しや?いままで散々逃げてたくせに。」
「いえ・・・いつもの様子とは違って見えたものですから・・。どこかお加減でも?」
思わず声をかけてしまったあなた。
そうすると、市丸隊長は少し驚いた顔をして珍しく小さなため息をつきました。
「・・アホやなあ。

・・・せっかく見逃してやろう思うとったのに・・・。。」

・・市丸隊長のひとり言はあなたには聞こえませんでした。

そして数日後。旅禍が瀞霊廷に侵入したということで、大騒ぎになった後・・・。
大変なことが分かりました。
市丸隊長が、五番隊の藍染隊長と九番隊の東仙隊長をともに反旗を翻し、ウェコムンドに旅立ったというのです。
三番隊では大騒動になりましたが、何故かあなたはどこかで安心していました。
『これで、心静かな生活を送れそう・・。』

三番隊の中でも最も早く落ち着きを取り戻したあなたは残務処理に追われるようになりました。
残業をして、夜遅く一人で隊舎を出たときのことです。

「○○ちゃん。」
漆黒の闇から声が聞こえました。まさかと思う暇もなく、あなたは当身を食らわされ・・・意識を失ってしまいました。
「迎えに来たで。」
そんな声が・・・聞こえたような気がしました。

気付けばあなたは見たこともない所にいました。
あなたを知らない顔の男たちと全く風貌が変わっている藍染隊長と東仙隊長、そして市丸隊長が見下ろしていました。

「これ、今日からボクのところに置くから、よろしゅうな。」
「・・・ペットを買う許可は出していないと思ったが・・・ギン。」
「せやかて、暫くはどうせ暇やろ?ええですやん、これくらい。」
「・・仕方のない子だ。部屋から出さないようにすることだ。いいね、ギン。」
「分かってますって。」
「ペットねえ・・・俺には只の塵にしか見えねえけどな。」
「・・口の利き方に気いつけなあかんよ?グリムジョー。
ああ、それからボクの持ち物に傷一つ付けたら・・他のホロウの餌にするから、忘れんといて。」

信じられないような会話が交わされた後、あなたはギンの私室と見られるところに連れ込まれます。
「さっきの見とったら分かると思うけど、ここから出ん事や。一応鍵はかけさせてもらうけど。じゃ。ボクはまだ用があるからここでキミは大人しくしとき。」
そしてあなたは一人部屋に残されました。

どうしますか?
<1>ホロウに囚われる位なら死を選ぶ。 <2>当然逃げる。

選択<1>死を選ぶ。
ゲームオーバー。はじめに戻る。


選択<2>当然逃げる。
あなたの斬魄刀は取り上げられてしまっています。鍵を開けることは出来ません。
『鬼道で扉を破ろう。』
そう思ったあなたは鬼道を詠唱しました。
「君臨者よ、血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ!心理と節制、罪知らぬ夢の壁に僅かに爪を立てよ『破道の三十三・蒼火墜』!!」

しかし、術は跳ね返され、あなたは手に怪我を!!
部屋全体に術がかけられているようです。脱出は出来ません。
あなたはどうすることも出来ませんでした。

そして市丸隊長が帰ってきました。
「ええ子にしとった?と思ったら・・さっそく暴れたようやねえ。」
目ざとくあなたの手の怪我を見つけた様子です。
「アホやなあ。部屋に術がかかっとるから、跳ね返ってきたやろ。怪我したんか?」
いやがるあなたの怪我した方の手を取り、「こんな怪我してもうて。」といいながら傷口に顔を近づけてあなたは思い切り噛まれてしまいました。

「ああ!!」
痛みに悲鳴を上げるあなた。噛まれた傷口からは血が伝って行きます。
「ああ。血が出てもうたなあ。」
今度は優しく流れる血と傷口を舐め取っていく市丸隊長。
「この体にボク以外の傷つけさせたらあかんよ?・・ええな。」
そう言った市丸隊長の真の瞳の色をあなたは見てしまいました。

「・・・帰してください。」
「それは出来んねえ。キミはボクの獲物やから。」
「お願いだから帰して!!」
言いながら後ずさるあなた。
でも何処にも逃げ場はありません。背に壁が当たります。

そして市丸隊長はゆっくり歩みだしました。
あなたの方へ。

「だからそれは出来んよ。
・・・でも心配せんでええ。

すぐにボクが何にも分からんようにしてあげるから。

・・・ボクの事しか考えられんように。

・・・そんな風にしてあげるから。

・・・だから心配せんでええ。」

そして市丸隊長はあなたの耳元で囁きました。

「でも・・・。

・・・ご免な・・。

もう逃がせんのや・・キミのこと・・。」





なんちゃって。

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