ラブリーチ(男性版) 草鹿やちる編
ラブリーチ 〜心の斬魄刀の名〜 草鹿やちる編
プレイヤーを選んでください。
1、更木剣八。
2、石田雨竜。
3、志波岩鷲。
選択、1の更木剣八ですね?(他は却下します)(笑)
ではどうぞ。
十一番隊、副隊長の草鹿やちる。更木剣八とは最初からかなり新密度は高い。
基本的には、やちるの我がままを聞いてやるという形で、さらに親密度を上げよう。
しかし、一定レベルのところでそれ以上の親密度は上がらなくなります。
そこで新たなイベントが発生します。
隊首回から帰ってくると、部下の一角からの報告があります。
「副隊長の様子がおかしいんです。いくら話しかけても、反応しないんです。」
報告を聞き、隊に戻るとそこには、呆けたように膝を抱えてうずくまっている。目の焦点が会っていない。
どうしますか?
<1>放って置く。 <2>話しかける。
選択<1>ゲームオーバー。
選択<2>
「おい。やちる」
反応がない。しゃがみこんで肩をゆすってもう一度話しかける。
「おい!やちる。どうしたんだ?」
ビクリと肩が震えて眼の焦点がようやく合う。
「剣・・ちゃん・・?」
「おい、どうしたんだ?」
「剣ちゃんなの?本当に・・・剣ちゃん?」
「だからどうしたっていうんだ?やちる。」
手がおずおずと剣八のほうへ伸ばされる。
・・・いつもは飛び掛ってくるというのに。
手が震えている。ようやく剣八の胸元を握る。
・・・拒否されることを恐れているかのようだった。
したいようにさせてやると、安心したのか突如泣き始めた。
「・・剣ちゃん!!剣ちゃん!!」
堰を切ったように涙を流すやちる。
明らかにただ事ではない。
「何があった。」
「夢・・だったのかな・・。・・そうだよね。あるわけないもん。
剣ちゃんが、あたしをおいて行っちゃうなんて・・。
剣ちゃんが・・・あたしを・・あたしなんか要らないなんて・・言う訳ないもん。」
「何だそりゃ。俺がそんなことを言ったのか?」
「うん・・・でも・・・。」
「いいか、やちる。いい事を教えてやる。
もし俺がてめえを置いていったり、要らねえなんて言ったとしたらそいつは偽者だ。」
「・・ニセモノ?」
「そうだ。もっと手っ取り早く確かめる方法があるぜ?」
「どんな方法?」
「斬りゃいい。」
「剣ちゃんを?!そんなの出来ないよ!」
「出来るさ。もし逃げたり、バッサリやられるようなら、そいつは間違いなく偽者だ。どうだ?分かりやすいだろうが。」
「どうして避けないの?」
「どうしてだ?なんで避ける必要があるんだ。俺はお前の剣ならみんな受けてやる。」
「そんなの、剣ちゃん死んじゃう。」
「死なねえよ。なんなら今斬ってみるか?」
「もう!剣ちゃんたら〜〜!!」
ようやく調子が出てきたようだ。
「さて・・」
立ち上がる剣八。
どうする?
<1>「行くぞ、やちる。」と言う。
<2>そのままやちるに背を向ける。
<1>の選択の場合。
「行くぞ、やちる。」
パアッとやちるの顔が明るくなる。
「うん!!」
いつもの様に背中に飛び乗るやちる。
剣八はいつものように歩き始めた。
やちるを背に乗せて。
「・・剣ちゃん。」
「何だ?」
「・・剣ちゃん・・・だ〜い好き・・・。」
「・・・ああ。知ってる。」
終わり。
<2>の選択の場合。
そのままやちるに背を向ける。
言葉を無くすやちる。
「・・どうした?来ねえのか?」
「・・行ってもいいの?一緒に。」
「だから言ったろ?てめえを置いていく俺は偽者だって。」
「・・うん。うん!!」
背中に飛び乗るやちる。
そして安心したかのようにため息をつく。
歩き始める剣八。
「ねえ・・・剣ちゃん・・。」
「なんだ?」
「覚えていてね?剣ちゃんの傍があたしにとっての天国なの。」
「ああ。知ってる。」
「そこがどんなに地獄みたいなところでも・・あたしにとっては天国なの。」
肩口に幸せそうに頬を摺り寄せるやちる。
「ここが・・あたしにとっての天国なの。」
「安心しろ。気の済むまでいさせてやる。」
「うん・・・ありがとう・・剣ちゃん。」
終わり。
「あ、剣ちゃん、雪だ!!雪が降ってきたよ?」
「どうりで冷えると思ったぜ。」
「綺麗だね。」
空から落ちる、白い雪。
二人は何時までも同じ空を見上げていた。
・・メリークリスマス。
なんちゃって。