ツンデレ・レットシュティール(石田竜弦)

・・世の中には様々な人を褒める言葉がある。

単純に「良い」から始まり、それにさらに「かなり」だの「極めて」だの程度を表す言葉がくっついたり、秀逸、白眉だの実に多くの言葉が存在する。

そして、人を褒めることが上手な者は「褒め上手」などと言われ、大抵は人に好かれるものだと聞く。

・・・くだらん。

・・褒め言葉か・・・。


そんなものは滅却師にはない。
滅却師たるものは、人を簡単に褒めてはならないのだ。

それでは私の過去の発言においてそれを検証してみよう。


<ケーススタディその1>
竜弦の息子、雨竜の霊力を取り戻す際、自らの生命の危険を感じながらも、雨竜が竜弦を攻撃する呪文を選択しなかった時のケース。

奴は私に殺されると思ったはずだ。具体的に滅却師の力を取り戻す説明はしていない。
私が奴に話したのは「攻撃を避け続けることが出来れば、滅却師の力は戻る。」という事だけだからだ。
攻撃に手を抜いた覚えはないから、それは奴も感じているはずだ。
限界だと悟った奴は、最後の攻撃で私を傷つける呪文ではなく、拘束する呪文を選択した。

私の顔も見たくないと家を出たくらいだ。
私を嫌っていることは確実な筈だ。しかもその私に殺されかかっていると感じながらも、奴は私に手傷を負わせる選択をしなかった。

このことから、奴は私を嫌っていながらも未だ肉親としての情を持っていることが考えられる。
とっさの時には、人間の本心が出るものだ。
つまり奴は私に傷ついてほしくないと思っているのだ。

他人は恐らくそれを「優しい」と表現するだろうが、私は違う。

・・・・そんな時には、滅却師はこう表現する。

「だからお前はバカだと言うんだ。」←爆笑

(説明しよう!!)
上の表現には「嫌われてると思ってたけど、ホントはパパのこと、好きなんだね!嬉しいな〜〜!」という意味が含まれているのだ!!

これが、正統な滅却師の表現方法なのだ。


<ケーススタディその2>
旧知の死神、黒崎一心が力を取り戻し、死神の装束で竜弦の前に現れ、「似合うだろ?」と聞かれた時のケース。

黒崎はもともと死神だ。死神が死覇装が似合わなくてどうする。
だいたい、死神を嫌う滅却師にその質問を投げかけること自体が愚行だ。

普通の者ならば恐らく「まあまあだな。」などと表現するだろうが、私は違う。

・・・・そんな時には、滅却師はこう表現する。

「反吐が出る。」←爆笑


(説明しよう!!)
上の表現は、相手に対し好意的な気持ちを持っているにもかかわらず、素直に表現できない、もしくは表現するのが癪だという時に使われるぞ!
そういや、ケーススタディ1の時、「お前はバカだ」と言った後でも使われてるね!

これが、正統な滅却師の表現方法なのだ。


このような表現を俗に「ツンデレ」などと言うらしいが、その辺のツンデレと一緒にされるのは迷惑だ。
滅却師のそれは、尸魂界にいるツンデレどもや虚圏のツンデレどもとは訳が違う。


滅却師のそれは…いわば、ツンデレ最終形態(ツンデレ・レットシュティール)と言ったところか。


私の言動は、全てツンデレ・レットシュティールだ。←?
今後も私の言動には注意した方がいい。


ついでに、奴がどれくらい滅却師としてのツンデレを習得しているかもだ。


一応、奴も私の弟子でもあるからな。


・・・何時までたってもバカな弟子だがな・。






なんちゃって。

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