ジャンプフェスタ、現世組商品会議

「・・・・納得いかねえ・・。」
その会議の冒頭は、一護のこの言葉から始まった。

「・・なんでジャンプフエスタで俺達の企画ものが無えんだよ!
BLEACHの主人公は俺だろ?!」

「まあまあ、黒崎くん、落ち着いて、落ち着いて〜〜。」
「これが落ち着いていられるか、井上!
散々、護廷十三隊の企画モンばっか立ち上げて盛り上がりやがって!」

「・・まあ、君の場合、十番隊の日番谷隊長に主人公の座を奪われそうだけどね。」
「なんだと。こるァ!石田!てめえ、今何つった?!」
「君の主役の座が危ないと言ったんだ。黒崎。
第一、今度の映画化第二弾も、日番谷隊長が主人公って専らの噂だしね。」

「うるせえ!てめえなんぞ、出るか出ないかも分かんねえ癖によ!」
「・・・フッでるさ。この頃の滅却師ファンの盛り返しを知らないようだね。
これだから、単純な奴は困る。」
「は!どうだか分かんねえぜ?!
実際、好評のミュージカルにゃあ、てめえの出演は無かったじゃねえか。それで本当に人気があるって言えるのか?」
「あ!あれは単なる何かのミスだ。」

そのまま、熱くなりそうな二人に、無口なチャドが割って入った。
「・・一護・・石田・・・。
俺たちは今そんな争いをしている場合じゃないだろう・・。

ジャンプフェスタの出店の商品会議をするんじゃなかったのか・・?」

「あ・・・そうだった。悪ィ。忘れてた。
俺達の商品もコッソリ出そうぜって、話だったんだ。

で?みんな考えてきたか?」
「・・ム。」
「当然だよ。」
「もっちろーん!ばっちり〜!」

「まあ、この際、屋台ってんだから、喰い物がいいだろ。
石田は?何出すつもりなんだ?」

「僕は、アイスキャンデーを出すつもりだ。」
「アイスキャンデー?また偉く普通じゃねえか。」
「唯のアイスキャンデーじゃない。
滅却師メロン味だ。」

「クインシーメロンだろうが!
勝手に筆者の変換そのままで出してんじゃねえ!」←やまかしわ!(笑)
「もちろん、形にもこだわっている。
これが僕の描いたアイスキャンデーの形状だ。」

雨竜が、一枚のイラストを広げて見せた。
「・・石田・・これは剣なのか?」
「お前、弓矢で勝負してんじゃねえのかよ。」
「でも普通の矢みたいだと、細すぎて、なんか食べた気がしないよ?」

「流石は井上さんだね。その通りだ。
普通の矢だと。細すぎて第一食べにくいからね。
これは、ゼーレシュナイダーの形にしてるんだ。
そうすれば、食べ応えがあってコストパフォーマンスが上がるだろう?」
「なんか、商売人根性丸出しだな、石田。」
「戦略的と言って欲しいね。」

「で?井上は?」
「へへ〜ん!じゃ〜〜ん!
私はスナック菓子〜〜!!」
「おお!いいじゃねえ?何のスナックだ?」
「焼き芋バター風味味〜〜!
トッピングでアンコの粉末が入ってるんだ〜〜!」

「・・・・ム・・・それは・・美味しいのか?井上。」
「もっちろ〜〜ん!
一押し!!
あ、それでね?キャッチコピーも考えてるんだ!」
「スゲエな、井上、何て言うんだ?」
「味覚が拒絶する〜〜!」
「不味いんじゃねえか!!

・たく・・。で?チャドは?」
「俺は・これだ・・。」
「・・?これって・・唯のデカイう○い棒だろ?」
「・・ム・・・木偶の坊デカイ棒だ・・。
味は俺の好きなトマト系・・ピザ味にした。」

「イヤ・・そりゃフツーに受けると思うけどよ・・。
なんていうか・・・。」
「一護。」
「何だ?」
「・・・デカイだけじゃ・・・ダメなのか・・?」←爆笑

イタタタタ〜〜!!!
現世組の中で最もガタイのいい197センチもの巨体を誇っていながら、全く活躍出来ないチャド。
同じく戦闘能力が低い織姫は、特に回復系において神の領域を侵す能力とまで言われ、別格化してしまった。
雨竜は、パパの修行で不能状態からいきなりバリバリ戦闘メンバーになっている。
一護は11秒野郎と散々言われてきたにもかかわらず、今ではそんな時間制限なんてなかったかのように戦闘中だ。

・・一方チャドは・・・。
左手が攻撃用として、戦隊仕様になったにもかかわらず、その能力を見せるどころか、十刃であるノイトラの一発でただいま絶賛地べたとお友達になっている。(笑)

そんなチャドのこの言葉は、流石に一護も何も言えなかった・・。

「・・イヤ・・デカイだけじゃねえよ・・。
頼りにしてっし・・。」←汗ダラダラ

「そ、そうだよ、茶渡君!!
茶渡くんは、私を守ってくれたし!」
「イヤ・・・護ったのは一護だ。俺はあの時もやられた・・。」
「もう、この話は止めよう!

黒崎!!そう言えば、君のをまだ聞いてないぞ!!
君のは何だ?!」

「俺か?俺はガムだ。」
「・・もしかして・・またイチゴ味だとかは言わないだろうな。」
「イチゴ味だぜ?」

「君は・・全く・・!
バカの一つ覚えみたいにイチゴ味を出してくるんじゃない!
みんなもう辟易してるんだぞ!←そのとおり(笑)
どうしてミント味とか、もっと食べやすい味にしないんだ!」←そうだ、そうだ!

「仕方ねえだろ?
まだ在庫だいぶ残ってるみてえだし。」
「どっちが商売人根性があるって言うんだ!
明らかに君の方だろう!!
どこの回しものだ!!君は!!」

「キャッチコピーはひねってるんだぜ?」
「どういう風に!」
「『お口の虚化、一護ガム』
どうだ?結構いいだろ?」

「何で、口が虚化しなきゃなんないんだ!」
「イヤ・・俺が大口叩くのをこれいじってる奴が『お口が虚化』って書いてたからよ。
ついでに、『この虚化は11秒では解けません』て出せば、結構いいんじゃねえかと思ってな。」

「・・君という男は・・・。」
「わ〜〜!でも私。イチゴ味のガム好き〜〜!
あの頭が痛くなりそうな甘い匂いがいいよね〜!」
「・・・ム・・俺は少し苦手だ・・。」
「僕は死んでも買わないね。」

「ま、こんな感じでいいだろ。
じゃ、これから死神女性協会に行ってくっから。」
「行ってらっしゃい。黒崎くん〜!あ、やちるちゃんによろしく〜〜!」
「おう!」


かくして一護は企画を通せるのだろうか・・・。


全ては七緒が黒字になると算盤をはじくかどうかにかかっている。

・・そして、やちるのきまぐれにもだが・・・。





なんちゃって。



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